オンナの悩みは密室で・・・お前もセペなのか？－続続続－

オンナの悩みは密室で・・・お前もセペなのか？－続

続

続－

ゆきちゃんが

セペ（携帯膣洗浄）を握りしめて

バスルームに駆け込んだ。

（おいてけぼりやん・・・）

あわてて服を脱ぐ僕の様はまるで

取り残されて焦るワンパク坊主のようだ。

「おい？ちょっちょっちょっとぉ－待って

」

パンツを大きな液晶テレビの角にひっかけて

小走りはみっともない。

一瞬ではあるが

テレビに反射する自分の姿にみとれてしまう。

お腹に少しオサーンらしき身がついた

なんとも幸せなバカだ。

僕はようやくこんな風にバカになれて

幸せだった。

これまで杓子定規で全て仕事中心で

家庭もプライベイトの付き合いも後回しだった。

１０年前には実の兄から

「誰でも自分の都合が第一やのに
　お前みたいな人生はつまらん。。。」

などといい放たれるほどだった。

ああなんてみっともないんや

こんなおバカな自分がむしろ

女房や娘や友達や従業員達周りの者に

どことなくﾎﾂﾄさせているのも事実だ。

以前の僕はそれほど

くそまじめで融通のきかない嫌な奴だった。

そんなみっともない自分にみとれて一瞬・・・

バスルームからゆきちゃんが叫んだ。

「なあなあ－？
　　これ・・・どないすんのぉ－？わからへん。」

セペしてあげようかあ－と言う僕を

変態扱いしていたゆきちゃんが

セペの使い方が解らずに僕をよんでいるぅぅぅ

僕の出番だ。

つづく（笑）