童貞だった僕は
一線を越える勇気がなくて

随分奥手なまま21歳になってました。

あの頃の-僕はむしろそれが

怖かった。

まるでやっちゃえば
その女の捕虜になってしまうような恐れ
しくじって漏らしたら大恥をかくかも
っていうびびりもありました。

まさか妊娠しちゃったら
自由を奪われてしまうやんーて

まぁー
とてつもなく取り越し苦労の
臆病風に吹かれていたんですね。

例えば
一番仲良しだった一夫ちゃんは
16歳の時
飛田新地へ行って淋病もらってきやったし〓

高２で
バンド組んでたボーカルの内田君は
近所の子を妊娠させて
中退して働きに出ていきやったしね。

うじうじ←＼(^_^)／

だから
僕はキスとペッティング専科に
すんどめ祭りに耽っていましたぁ～( ´△｀)

そんだけでも
相当気持ち良いのに
あそこをアンナことしたら

気絶しちゃうにちがいない。

でもね
男なら
いつまでも童貞では
いられないですよねぇ〓、


それが僕にとって

明美

だったんですね。


明美は
20歳になったばかりの
訳あり女でした。

そのつい半年前まで
愛知県在住のとある短大生で
なに不自由なく
学園生活を満喫するお嬢さんでした。

それが
それなのに
夢見心地だった恋愛にやぶれ
妊娠したあげく
イケメンの彼氏には
捨てられて。←よくある話

中絶して
失意の逃避行で
親にも兄弟にも告げずに

ひとり

下宿していた喫茶店から
大阪の街へ来たのでした。


そりゃーもう

明美にとってそれは
まさに負の連鎖

最初は親身に相談にのってくれていた
下宿の喫茶店のオーナーにまで犯されて

大津辺りで自動車が壊れ
そこから手に持てるだけのにもつを持って

大阪にやって来たそうなんです。

可哀想な明美


僕はそんな明美と

あのイケナいバイト先事務所で
であいましたあ～