彼女が出した
アダルト募集を見ると

結構なサイトメールが
寄せられていました。

これはきっと

彼女のプロフの写メが
そこそこ可愛くて
なにより普通っぽくて
なんの変鉄もない
エレベーターで写したものでした。
大きななショルダーバックが
たすき掛けに食い込んで

きっと徹夜仕事に
持ち帰りの資料や
アップルノートパソコンなどが
満載だったのでしょう。

もっとも
こんなことも
彼女のプロフをじっくり読めば
かなり縺（もつ）れたコンプレックスと共に
鬱積していて

安易なちょっかいなど
通用しないのは明らかでした。

逢ってみて
その後にもわかったことですが

彼女は
ここのプロフの要所要所に
驚くほどありのまま
自分の姿を紹介していました。

例えば

《多分めんどくさい子です。
自覚はあります。
でもいつもなにかに
一生懸命なんです。》

実際には

このめんどくさい子というのは
他人が彼女に対してではなくて
それは
彼女自身が
自分を突き放して
攻撃ることばだったようでした。

何度かのサイメのやり取りが
佳境に入った頃、

ぼくはざっくりとストレートに
質問しました。

「ところで、僕らが逢うとして
君の本音は？
どんな風がいいんですか？
それとなくお食事、
いきなりフタカラ、
ぶらっとドライブ、
とりあえずラブホ、、、」

彼女は即答でした。

「あなたにお任せします。(..)」

僕は正直
ドキドキしちゃいました。






～つづくー