割り切り賛歌(その11)
ラブホにはいって
いきなり
ソファーとダブルベッドの
距離感です。
彼女はソファー
僕はベッドの端に座って
1メートル位離れて
それでも
密室での小声の会話には
一切の雑音がなく
発声に力が必要ないほど
その分
全神経を相手に降り注ぎます。
それは
緊張を弛めた瞬間
理性もろとも崩壊しそうな
危険で溺れそうな感覚でした。
僕は
その危ういやり取りの中で
少なくとも
彼女に後悔させなくて済むように
振る舞っていました。←つもり
ラブホですから
お互いに
意図した無防備な情況で
お互いを五感で
舐め回しながら
とりとめのない会話が
警戒心を溶かしていきます。
僕にすれば
多くを語らなくても
彼女の日記やつぶやきから
色々学習していました。
どうやら彼女も
2度もドタキャンする間に
僕のプロファイルを
手にしていたようです。
その上で
お互いの仕事のことや
趣味や軽く人生観などを
スマホの写メを見せ合って
交わしました。
その時には
僕はいつの間にか
ソファーの手もたれに座ってました。
100mmの隙間に
手をまわせば
彼女の肩を抱ける所でした。
あっ?
近い!
僕はあえて少し離れました。
・
・
・
・
・
・
それが
沈黙を要するに
妥当な距離だったんです。ね
つまり
なんとなくリセットでした。
呼吸を整えたように
テレビのリモコンを操作して
えっ?
アダルト番組を選局しはりました。
それで
自分達が今何処に居るのか
確認しているようでした。
あっ?
僕は先手をうたれたのか?
と正直慌てました。
・
・
・
「シャワーします。」
ポツンと
彼女がそう言って
立ち上がりました。
「あ、うん・・・」
~つづく~
コメント
2015/06/27 21:56
2. >>1 くらくらお雪さん
すまんこデス。う~
気儘なお話しです。のよ(笑)
返コメ
2015/06/27 21:51
1. ずっと購読してますが
ほんっっまに
ヒッパルにゃ~~ひこさま( ̄∇ ̄)(笑)
返コメ