割り切り賛歌(その11)
50代半ば  大阪府
2015/06/27 21:27
割り切り賛歌(その11)
ラブホにはいって
いきなり

ソファーとダブルベッドの
距離感です。

彼女はソファー
僕はベッドの端に座って
1メートル位離れて

それでも
密室での小声の会話には
一切の雑音がなく

発声に力が必要ないほど
その分
全神経を相手に降り注ぎます。

それは
緊張を弛めた瞬間

理性もろとも崩壊しそうな
危険で溺れそうな感覚でした。

僕は
その危ういやり取りの中で
少なくとも
彼女に後悔させなくて済むように
振る舞っていました。←つもり

ラブホですから
お互いに
意図した無防備な情況で

お互いを五感で
舐め回しながら

とりとめのない会話が
警戒心を溶かしていきます。

僕にすれば
多くを語らなくても
彼女の日記やつぶやきから

色々学習していました。
どうやら彼女も
2度もドタキャンする間に
僕のプロファイルを
手にしていたようです。

その上で
お互いの仕事のことや
趣味や軽く人生観などを

スマホの写メを見せ合って
交わしました。

その時には
僕はいつの間にか

ソファーの手もたれに座ってました。

100mmの隙間に
手をまわせば
彼女の肩を抱ける所でした。

あっ?
近い!

僕はあえて少し離れました。








それが
沈黙を要するに
妥当な距離だったんです。ね

つまり
なんとなくリセットでした。


呼吸を整えたように
テレビのリモコンを操作して

えっ?

アダルト番組を選局しはりました。

それで
自分達が今何処に居るのか
確認しているようでした。


あっ?

僕は先手をうたれたのか?

と正直慌てました。





「シャワーします。」

ポツンと
彼女がそう言って
立ち上がりました。


「あ、うん・・・」



~つづく~
コメントする

コメント

50代半ば  大阪府

2015/06/27 21:56

2.  >>1 くらくらお雪さん
すまんこデス。う~

気儘なお話しです。のよ(笑)

20代半ば  徳島県

2015/06/27 21:51

1. ずっと購読してますが
ほんっっまに
ヒッパルにゃ~~ひこさま( ̄∇ ̄)(笑)

…━…━…━…

無料会員登録はコチラ

…━…━…━…