その夜

わくわくを開くと

幾つかの通知の中に
彼女のフォローがありました。

そしてBOXに赤いnewが・・・
ついていました。

それは彼女からのサイメで
メアドの報告でした。

もちろん僕も
早々に彼女をフォローして
そこからは暫く

わく内でも
それまでのロム専とは違う
目立たないお付き合いが
始まったんです。よ

僕はこのわくわくでの出逢いを
大切にしたいってことを日記に書き
それに対して彼女も
大事にしようみたいなつぶやきを
書いてくれてました。

あの時
恥ずかしながら
ほんと
わくわくしてました。ね

２度目のデートは
朝からびわ湖にドライブしました。
思いっきり季節外れの湖畔は
閑散として心なしか寒かった。

その頃拒食気味だった彼女に
パスタを薦めて
停泊中の遊覧船ミシシッピーを
眺めて過ごしたものです。

そして
色んなお話をしていくうちに
彼女が僕の大学の後輩だったことが
わかりました。


（なんか、ヤっちまったなぁ～）感で

一杯になってましたね。

帰りは名神高速大津インターから
近畿自動車道の門真まで
ほぼ小一時間
すっかり夜になっていました。

なにげに微睡み走る車窓に向かって
彼女が独り言をいったんです。

《以前紹介されて
あそこの心療内科に
かよっていたんですよー》

えっ？
その時初めて

その

心療内科という言葉の響きの中に

彼女や彼女の中の他の子たちの
囁きらしきものを

僕は感じていました。

とはいってもそれからは
就活に忙がしくてきっと

彼女の中でも一番リーダー格の
しっかり者が支配していました。

その時点で
わくわくでの
自虐的なつぶやきでリスカ常習キャラと
メアドでの
就活スケジュールを返信する明るいキャラと
さらにラブホに籠る時の
たましいが抜けたようなキャラは

どれもが
ぼくとの関係には
とりあえず肯定的だったようです。

とはいっても
基本落ち込みぎみな性格を鼓舞するように
《君は自分で思っている以上に
可愛いんだから、
面接でそこをしっかりアピールすれば
らくしょうやで～(^.^)》

なんてつよく言ってました。


そして何度目かのラブホで
互いに衣服を整えている時でした。

なんと
彼女にとある会社から
合格内示の電話がはいったんです。


それは
僕もよく知っている
有名な会社でした。

う～(*´ω｀*)








～つづく～