割り切り賛歌(その20)
50代半ば  大阪府
2015/07/11 10:44
割り切り賛歌(その20)
ワクワクで知り合って
効果1本とったものの
その帰りに
技あり2~3本
取られてしまったようでした。

その結果
彼女がここで綴っていた
呟きや日記は
紛れもなくリアルだってことが
理解できました。

勿論そのなかには
倒錯した感情の起伏や
平常から解離したような逃避も
仄めかされていました。

それも含めて
週に何度かお逢いする内に
僕自身も蒟蒻か豆腐のように

自分まで揺さぶられ初めている
ようだったんです。ね

暫くして
彼女の正式な採用に向けての
研修がはじまりました。

それはぼくもよく知っている
広大な丘陵地に拡がる会社でした。
その一角で彼女が
専門技術職で働き始めるんだと思うと

そりゃー
自分のことのように
わくわくしたものです。

只ひとつ
彼女の悩みは
その会社が
かなり辺鄙なロケーションで

通勤するのに
大層乗り替えなければならなくて

さらに最寄のバスが
一時間に1本か2本程度
だということでした。

その頃って
彼女は僕にとっては
とても奇妙で不思議で
斬新でもあり魅力的でしたから

スケベ3分で
放っとけない。←

彼女の会社が
たまたま僕の会社から
車で山を越えて
30分ほどのところでしたので

余裕があるときに
お迎えにいくようになっていました。

もちろん
彼女の意向を損なわないように
無理強いしないように

細心の注意も払いました。

そんなある日


僕は彼女の3人目の人格に
遭遇すことになったのです。



その時のぼくには
そんな風に思えるほど

衝撃的な変化でした。






~つづく~
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