僕達チンポコ探偵団(その9)
久し振りに再会して
ぱっと
華やいだ笑顔が消えて
彩ちゃんの口角がすぼんだ。
そうなんや。
ここは花街
路地裏稼業の
信太山新地でした。
後ろ髪
束ねて巻いて
束の間に
残せぬ未練
夢枕
なんちゃって。
そりゃー、僕だって
その時々のお馴染みさんには
心も開き懇(ねんごろ)ろに
移り気棄てて
足げく通ったものですから~
数年ぶりに顔をみれば
胸も騒ぎますやん。
とは言っても
それは仇なす花街慕情
僕は仁丹を噛み潰したような
ほろ苦い
昭和チックな視線だけで
2階に上がっていく彩ちゃんを
おいかけていました。
呼んだのが
僕やなくてごめんな。。。
ああ
彩ちゃんが
あの
仮性包茎の清っちゃんに
弄られはるんや。う~(*´ω`*)
はっ?
なんて黄昏ていたら
やり手ばばあの清美ちゃんに
まじまじと
ぼくの未練がましい顔を
見られてました。
「一寸兄ちゃん!
彩ちゃんがよかったんか?
ほな1本待って彩ちゃんいくか?ゲラ」
お
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い
!
やり手ばばあが
なななんちゅうこと
言うねん?
そう
そうやった。
ここは泣く子も黙る
花街
信太山新地
でしたのね。
それでせめて
僕は・・・
1本(15分)のあと
彩ちゃんが
降りて来てから少しお話しをしようと
詰所で清美ちゃんと
昔話に興じるのでした。(笑)
えーっ?
あの娘がストーカーに襲われて
辞めてしもたん?
へえ~!
あのお姉さんが
どえらいメタボになって
まだいてはるよん?
あはは!
あの中居さんが猫ばばがばれて
逃げはったんかぁ~(´・c_・`)
うっわー!
この清美ちゃんの
地獄耳は健在でした。
~つづく~