僕達チンポコ探偵団(その9)
50代半ば  大阪府
2015/07/28 18:25
僕達チンポコ探偵団(その9)
久し振りに再会して
ぱっと
華やいだ笑顔が消えて

彩ちゃんの口角がすぼんだ。

そうなんや。

ここは花街
路地裏稼業の

信太山新地でした。

後ろ髪
束ねて巻いて
束の間に
残せぬ未練
夢枕


なんちゃって。

そりゃー、僕だって
その時々のお馴染みさんには
心も開き懇(ねんごろ)ろに
移り気棄てて
足げく通ったものですから~

数年ぶりに顔をみれば
胸も騒ぎますやん。

とは言っても
それは仇なす花街慕情

僕は仁丹を噛み潰したような
ほろ苦い
昭和チックな視線だけで
2階に上がっていく彩ちゃんを
おいかけていました。

呼んだのが
僕やなくてごめんな。。。

ああ
彩ちゃんが
あの
仮性包茎の清っちゃんに
弄られはるんや。う~(*´ω`*)

はっ?

なんて黄昏ていたら

やり手ばばあの清美ちゃんに
まじまじと
ぼくの未練がましい顔を

見られてました。

「一寸兄ちゃん!
彩ちゃんがよかったんか?
ほな1本待って彩ちゃんいくか?ゲラ」










やり手ばばあが

なななんちゅうこと

言うねん?


そう

そうやった。


ここは泣く子も黙る

花街

信太山新地

でしたのね。


それでせめて

僕は・・・

1本(15分)のあと
彩ちゃんが
降りて来てから少しお話しをしようと

詰所で清美ちゃんと
昔話に興じるのでした。(笑)




えーっ?
あの娘がストーカーに襲われて
辞めてしもたん?

へえ~!
あのお姉さんが
どえらいメタボになって
まだいてはるよん?

あはは!
あの中居さんが猫ばばがばれて
逃げはったんかぁ~(´・c_・`)

うっわー!
この清美ちゃんの
地獄耳は健在でした。


~つづく~
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