やり取りが途絶えてから

かれこれ一年半です。

もうないやろ。

そうおもっていたら・・・

ドコモメールの着信音が
なりました。

えっ？
あいつやん！


「元気なん？」


たったそれだけの
ショートメールです。


風の便りでは

またぞろ
ぐーたらな男にほだされて

食い物にされた挙げ句に
妊娠させられて
堕ろしたといいます。

何度目やろ？

呑み友達で仲良しだった尼の彼女の
話だと

それは一度や二度ではなくて

最初は甘い言葉ですごい優しい
そんな男に気を許しては
食い物にされていたらしいです。

てか

16から夜職で
ずたぼろになって帰る一人の部屋に
灯りが欲しい～

あいつを見ていて
そんな気持ちが
痛いほどわかりました。

あいつはそんなやつでした。

悪いやつからやっと逃げだして
落ち着けばまた
僕に連絡してくる。

でもねえ
僕などでは
取っ掛かりの踏み台にはなれても
無に等しいことが

分かりきっているんですね。
束の間の癒しとおためごかし。

これはほんとに
仕方のないことなんですが・・・

あいつ
小悪魔メイクで酒場に出れば
男を喰うよなスレンダーになります。

でも
一度許すと男にすがる。

弱味につけこむ男に
弱いんですね。

そして一つ
あいつのあれって
ｱﾝﾓﾆｱ臭が強くてー

こころからあいつを大事に思ってくれる
そんなやつでないとだめかもしれません。

ぼくが彼女から直接聞いただけでも
ふたりの男がそうでした。

最初は優しくても暫くすると
小遣いをせびり暴力をふるう。

きっと
男が心変わりするんだと
ぼくはそんな気がしました。

あいつが悪いわけじゃない。
男が浅ましく思い遣りがない。

最初の頃
僕は
セペ（携帯ビデ）を勧めて
会うたびにあいつのワギナを
純水で洗ってやったものでした。

でもその頃
僕の知らない裏の彼女は
悪逆非道な男に拒否権なしの
乱暴に身も心もずたずた
だったんですね。

そんなことを知らずに
僕は
彼女の頭を洗い
身体を洗い
セペをして

からだを癒し
彼女が好むセックスだけを
していたものです。

あいつの好みは
うつ伏せになって
お腹に枕を当てて

後ろから少しずつ入ってこられるのが
一番気持ちがいいようでした。

そしてきまってこう
何度も呟くんです。



「気持ちええわ～
ほんまに気持ちええなあ～」






～つづく～