あっ
愛窪ちゃんが来た～

「おはようございます。
今日もがんばりましょうね！」

小さ目のクーラーボックスを
たすき掛けして

愛窪ちゃんが工場の間口で
挨拶をしてくれました。

足をそろえてスックと立つ
そんな仕草が
僕にはどうしようもなく可愛くて
たまりませぬ。

わんこでいうと
傍らでお座りして
いい子で待てをしているような

首を傾げて
今日は何にしましょうか？

なんて感じで
僕を見つめているような仕草なんですね。

なんて
愛くるしいのでしょう。

つまりそれで
幸せな気分になれるのなら

人様に迷惑をかけない程度の
勘違いは許されてもいいよねって
思うのですよ。プクプク♪

なにはともあれ
そんな風に自分が
いい気分をキープすれば
そのことで
また他の誰かさんにも

いい気分になってもらえるかも
しれませんもの。

う～(*´ω｀*)

おお！
僕ってなんて
性格が好い人なんだ。←（自画自賛です）

そしてそんな気分にしてくれる
愛窪ちゃんのために

僕ができることぉ～。。。

まず
ヤクルトを
たくさん買います。。。
あれこれ全部で５本が定番になってます。

愛窪
「おひとりで508円も買って貰えるって
おっきいですよぉ～」

僕
「そそんなぁ～
お酒飲んだり、タバコ吸ったり、
賭け事すること思ったらこんなん
しれてるやんかぁ～(*´ω｀*)」

愛窪
「いいええー！
そんなことないです。
ありがたいですよ！」

僕
「ええやんか
　　　君と僕の仲やし
　　　　　　プクプク.。o○」

本当は飲みきれずに
結構溜まってきて
周りに配り回ってるんですけどね。(笑)

愛窪
「・・・そうですよね（笑）」

とは言ってもまだ一度
お食事デートしただけなんですけどね。

でもそれって
単なるお客さん相手のお愛想
くらに思っていたら
そうではなくて
本当にこどもちゃんを預けて
きてくれたんです。

もちろん僕も精一杯
おもてなししましたよ。

でもね
そこまでは僕も
あっちこっち誘われてる多数の
何人目かの一人かなって
あるでしょ。
普通に考えればね。

だって
二人の子持ちとはいえ
１０人中１０人とも可愛いって褒めるような
２３のお姉さんと

ミドルエイジそこのけの
こんなクソおやじと
釣り合うわけないやん。（笑）

僕はもう
自分で自分が
詐欺師のように感じちゃいますもん。←まじ

それがどうも
愛窪ちゃんもなにかしら僕に
親しみを感じてくれていたそうなんです。

で～
あり得ないことに
彼女が子どもちゃん預けてまで
デートしたのは

僕だけ
だったのですね。

つまり
流石のお兄ちゃんにも
そうそう預かって貰えない事実が
明らかになってきました。

なんとお兄ちゃんとこは
奥さんが子ども３人を連れて
実家へ行っちゃって
目下別居中なんですと。

僕
「ええーっ！
お兄ちゃんやばいやん。」

愛窪
「一緒にいたら息が詰まるから
暫く距離を置くんやて」

なんとも
愛窪ちゃんを取り巻く環境って
波瀾万丈が満載のようです。




つづく