奈良の女
「私前より成長したやろ？
薬やめたし、
もう4ヶ月も派遣の仕事できてるし。」

男
「それ・・・普通やろ。」

奈良の女
「それでも
変わったし
私、えらいやろ？」

男
「・・・・・・・・
確かに一見変わったね。
でもまたいつ荒れだすかわからんやん。」

奈良の女
「・・・・・」

男
「お前のためにも
薬に依存しない方がええよな。(笑)」

奈良の女
「なー。私、頑張ってるやろ？」

男
「そやね」

男は女の頭を撫でる。
（まだまだやなぁ～）

それでも確かに
こんな風に舞い戻ってくる度に
笑顔が増えている。

不規則な生活要因でスレンダーだった体も
心なしかふっくらしていた。

男がわざと乱暴な物言いをして
突き放しても・・・

奈良の女
「そんなことも、あったなあ～(笑)」

などと切り返す。

（成る程、こいつなりに頑張ったんや）

奈良の女
「しやから、
そんな色々他の女に
美味しいもの奢るんやったら
その分私に食べさしてーな。」

男
「・・・・えっ？
いろいろちゃうで、
しやからこなあだ
ヤクルトの姉ちゃんにしゃぶしゃぶ
御馳走しただけやん。」←

奈良の女
「それで～他に
何人にご馳走したってるのん？」

（あっ？確かに突っ込みも前とちゃうわ）

男
「うっ。・・・
いろいろやなくて
あと一人だけ仲のええこがおるけど（汗）」

奈良の女
「・・・何歳の子やのん？」

（話題を変えなあかん。(;゜゜)）

男
「そもそもお前、
食い物に興味なかったやん。
コンビニのグラタンとか冷麺とか
ラブホの軽食しか食べへんかったやん。」

奈良の女
「前はな～
食べることも面倒くさかってん
最近はちゃうし」

男
「・・・・・・・う～。わかった。」

奈良の女
「ほんまやで、
他の娘断っても
私だけは断らんといてや！」

（こやつ！なんもかんも百も承知か？）

奈良の女
「私、河豚のテッサ、、、食べたい(笑)」


（えーっ？）