けれど・・・
そんなことは
言えない。

先日
尼崎の彼女が
急に会いたいと
言い出しました。

おねだりは
蟹が食べたぃ～
でした。

でも当日
会ってみると
唐突に
この事を切り出したんです。

尼
「わたし明日～整形手術するねん。」

その時僕は
あまり深くは考えてませんでした。

整形ということ。

（ふ～ん、そうなんやぁ
しなくても綺麗やのになぁ～）

くらいな感じでした。

まずひとつ
その日はお食事デートをしましたけど
どうも彼女は手術する前に
整形することを
ひとこと僕に
言っておきたかったみたいです。

そしてもうひとつ
その表情は
心なしか不安気な様子でした。

そりゃー
女の子にとって
顔を弄るって
余程の覚悟が要った筈ですもんね。

僕
「君さあ～それって
衝動できめたやろ？」

尼
「うん。
この前それ系のカウンセリングに行って
衝動できめてしもた。(笑)」

僕
「やぱそか～」

尼
「両目で19万円やわぁー
三万六万九万てあるねんけど
糸の細さとか手術方法とかあと
術後の一生保証とかな
悩んだけどこれにしてん。」

僕
「怖くないのんか？」

尼
「・・・うん。
みんなやってるし。
手術は10分から20分やしな。」

僕
「やっぱ、腫れるんやろうなぁ」

尼
「けど、高いのんやから～
腫れるんもかなり
押さえてくれるらしいねん。」

成る程
たしかに僅か２日で腫れが治まり
術後三日目に

ぴゅ～♪
「会うー？」

と来ました。

そ言えば
歯の矯正が二年半で
やっと外れた夜も
僕と一番に会ってくれてました。


日頃は無愛想で
つんつんした奴なのに
ここ最近のこういうのって
彼女の僕に対する扱いって

嬉しいような怖いような
微妙です。

それだけに
正直なところ
術後の彼女に逢うのは
楽しみであり不安でもありました。

まさか
失敗はあり得ないにしても
なんらかの
見た目と気持ちの変化が

心配でした。

そして
この日は尼崎のジャンカラの前で
落ち合いました。

ドキドキしてました。

しばらくして
車で待つフロントガラス越しに
彼女の姿をみつけました。

えっ？
雰囲気が・・・
前と少し違って
直ぐには彼女だとわかりませんでした。

そう
やはり目が別人でした。

それが
まだ慣れていないのか
表情が揺れ動いているみたいで
別人なったり
また彼女に戻ったりしているように
ぼくには写りました。




それから・・・

ぼくたちは
いつものように
いつもの宿へとむかいました。


5時45分


ぼくは恐る恐る
言葉を選びながら
彼女の声に

集中していましたね。


そして
平静を装いながら
目に見えないほうの変化を
手繰り寄せながら


少しずつ移動を
はじめました。


身も心も
静かなる小部屋へと・・・



尼
「あっ！忘れてた。
わたしまだ一週間は
お風呂に浸かったら
あかんねん。」



えーっ？
なんで？



う～(*´ω｀*)←つづ





追記
整形手術については
賛否両論いろいろあるでしょう
でも僕にはそんなこと
どうだっていいんてす
もっと美しくなりたいと思う
女心が
いじらしくて仕方が
ありません。