娘
「あの建物がピンク色のとこやろ？」

父
「あ、うん。お前何で知ってるのよ。」

娘
「21歳の時私も行ったことあるもん。」


父
「えっ？お前が？なんでよ？」


娘
「あの頃なぁ～私、
毎晩お酒飲み過ぎてて、
結構できてて痛かったから～」


父
「・・・まじか？」

娘
「そやで～」

父
「そやで～(^^ゞってお前
そうなんかぁー？」

娘
「ほんま
そうなんかぁーって
そやろ～(^^ゞ
まだ二十歳そこそこやし恥ずかしいから
こっそり行ってん。」

父
「ふぅ～ん
お父さんもあそこ
行こうか思ってるねけど
近いし」

娘
「・・・お父さんやったら
あそこでもええかもしれんけど～
私は二度とごめんやわ、、、あそこ」

父
「えー？評判悪い所なんか？、、、あそこ」

娘
「腕はしらんけど～少なくとも
二十歳そこそこやった私には
ありえんかったわ。
もう人生終わった思うくらいやったで」

それは
娘が名前を呼ばれて
診察室に入った時でした。

大きなワンフロアーには
採血中の爺さんや
血圧を計る婆さん達が
そこかしこに座っていて

その奥に
いかにもベテランらしき院長先生が
待ち構えていたそうです。

娘一瞬
（えっ？
私、、、
ここで診察を受けるの？
まさか
違うでしょ、
きっと別の部屋よね。）

そう思いながら
院長先生の前に座って症状を
超小声で言ったそうです。

それを小耳に挟むなり
横に控えていた看護師さんが
心得た風に
ピンクのカーテンをサササーッと
Ｌ字に引いたそうです。

娘
「えっ？」

院長先生
「はい！そこに横になって
背中を壁に向けて下着をおろしなさい。」

娘
「えっ？えっ？」

院長先生
「はい！言われた通りに、
足を両手で抱えてー」

娘
「うっ？」

瞬く間になにか太いものを
突っ込まれた圧力で
鈍痛が襲ったそうです。

娘
「そんなんありえんやろ？
私まだ二十歳そこそこやってんで
お父さん
おまけに普通に大きな声で

『ああ、これは
俗に言う疣痔やね、うんうん』やて

カーテン越しに丸聞こえやん」

父
「おおっ！お！お！
凄いなそれ！」

そのあと・・・
ピンクのカーテンが容赦なく
またサササーッと開けられた時
娘は恥ずかしさのあまり
腰に力がはいらなかったそうです。

父
「うゎ～それ
お父さんでも辛いな」

娘
「その時貰った薬と坐薬がよく効いて
それっきりやったけどな～」



恐るべし院長



と言いながらも
やはり近くてすいてそうなんで
今朝行ってきました。

〇〇〇肛門科←

ここ一ヶ月ほど前から
お通じの後で血が付いていて
痛みは無いのですが
思いきって行きましたのよ。

まあね
娘がいってから数年経ってますし
診察室くらいは別れてるやろ
なんて甘くみてました。


あだ！
変わってませんでした。(^^)
娘が言っていたまんまや。

おまけに
診察が終わってから
・・・オォォォー
人差指を丹念に拭いとるし。(゜ロ゜;

院長先生
「小さい疣が2個と
切痔が１個あるね。」

声が大きい。


て言うか
いまだに人差指のあの
ざらい感触が
疼きます。




う～( ・ε・)