北新地~見廻り組~(´・ω・`) その2
50代半ば  大阪府
2016/09/18 8:29
北新地~見廻り組~(´・ω・`) その2
小生は今まで
北新地なる
大阪一の繁華街に
足を踏み入れたことが
ありませんでした。

そこではなんとも
ゆく先が定まらぬまま
歓楽をゆくボヘミアンが
ネオンに舞う羽虫のように
裏路地へと消えていくんです。

あらまあちらにも
ほれまこちらにも
此処彼処の街角に

どう贔屓目に見ても
年端格好の似つかわしくない
おっさんとお姉さんが・・・

そう
おばさんとお兄さんではなくて

みるからに黄金持ちそな
おじさまと女子力満開のお姉さんが

バランスよく引っ張り逢って

まるで夜の蝶が
芋虫と戯れているようにさえ
映ります。←他人事ではないかも

北新地の境界線から
お金と痴情で結ばれた
おっさん達のネクストステージが
ここで繰り広げられて
いくんですね。←裸の王様なのかも

プロロプロロリ♪♪♪♀

ラインの無料通話が届いた。

『ねえ、今何処ぉ~?』

僕は北新地の一画に車を寄せて
ヘヤーメイクに走った彼女を
待っていました。

「さっき君を降ろしとこから
ちょっと前で停まってるで~」

『ああ、見えたわ~直ぐ行くね♪』

ところ狭しといきかうタクシーや
雑沓の中からぼくの車を見附けだす。

トントン♪

赤系のセミロングの毛先100ミリが
ナチュラルにカールして揺れていました。

この日の彼女の出で立ちは
カジュアルなチェックのシャツに
ニット帽とピッチピッチのデニムでした。

何処から見ても女子大生にしか
見えませんでした。←余計に目立つかも

僕はくらがりの車内で
いかにも若者ぶった振りをして

ついつい

端正な彼女の小顔を舐めるように
見てしまう←・・・



ここは
人目をはじく北新地



男が女の魅力を
女が男の財布を

堪能する夜の街




お腹をすかした子猫のように
彼女が言う

 『あそこでもつ鍋~
       食べよう♪

そして僕たちは
出勤迄の束の間


北新地の境界を離れました。



そんな

北新地の見廻り組

おっさん力乏しい


彦三治でした。
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