愉悦の園
20代後半  奈良県
2010/06/20 2:44
愉悦の園
二本の生暖かい赤い舌が俺の体の上をかけまわり薄暗い明かりの下で甘い囁きを聞いた時、俺の中に確かに存在した先程までの羞恥心は消え失せ俺は欲望の虜となった。今までに無い程の快楽に身悶えする体。そしてその後は貪るように二本の暗い影と交差した。そこにはもはや道徳や理性は存在しない。ただあるのは本能と欲望のみである。俺は抗う事すらできずただただ欲望に身を委ねそして夜に墜ちていった。事を終え煙草に火をつけた時俺の中に再び羞恥心が甦った。今宵の宴は正に愉悦の園。そこに『人』は存在せずただ三匹の獣だけがいた。
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