冬になると思い出すことがある…

あの日初めて会った時の思い出…

都会とは言え数年前の横浜は土曜になると雪が降り積もる年があった
だから雪を見ると思い出す…君のこと…

比較的､大きな駅の美容院に通っている僕は横断歩道を渡るために信号待ちをしてた

君は雪で滑らないように気をつけているが､よっぽど本が気になるのか､前をあまり見ていないようだった
信号が赤だというのに渡る気配だったから､君の腕を掴んで止めた危なくひかれるところだったが間に合った
君は､｢ありがとうございます｣と何度もいってたね

また次の月の土曜､また雪が降っていた
美容院にはまだ早いから､混み合う喫茶店の外を見渡せるｶｳﾝﾀｰの席にて､横浜では珍しい雪を見ながら僕はｺｰﾋｰを飲んでいた｡

不意に隣のｶｯﾌﾟが倒れた慌ててｶｯﾌﾟを直し､紙ﾅﾌﾟｷﾝでこぼれるのを止めてあげた｡隣に必死にあやまる女性がいた
僕は新聞こそよごれたが気にしないでと言って､美容院へ行こうと席を立った｡
僕を呼び止める女性の声…｢あの先月､助けてくれた人ですよね？｣
｢？？？｣
僕はしばらくして横断歩道で助けた女性であることを何となく思い出した

運命的な出会い

家から電車で五つ､僕の通う美容院と､美容院から近くの大学に通う遠くから通学の君が出会う確率はどのくらいだったのだろう？
出会えたから100％か(笑)
自然な流れで､恋人になるのに時間はかからなかった

天然な君といると本当に悩みなどﾊﾞｶらしくなるくらい明るく過ごせた
今考えると本気で頑張って恋したのあれが最初で最後だったのかも？であれからずっと仕事ばかりに生きてきてしまった次の恋はいつだろう？
付き合って二年後､僕は仕事で海外に住み､卒業を待つ君を残していった…
だんだんと疎遠になり離れた…

今でも雪が降ると思い出す君のこと


元気かな？あの時みたいにまだおっちょこちょいかな？あの時より綺麗になってないで(笑)あの時に戻りたくなってしまうから…

昨日､珍しく横浜に雪が少し降りました
まだ記憶に君がいました
一人は寒い{{(>_<;)}}あの時と違い…

帰国してからもずっと同じ美容院に行っている…
来週の土曜にも行く

あれから土曜に雪は一度も降っていない…来週はどうかな？

君がモデルになったこと知り合いから聞きました
活躍してるとも…