村上春樹
友人から借りた本を読んでます。
2ストーリーが並列に進んで、まあ、多分途中かエンディングで繋がると言う、村上春樹お得意の王道手法なんでしょう。
ストーリーの一方はですね、私の大好きな、
学生運動→新左翼→エココミューン
の話が出てくる。
で、エココミューンに飽きたらない左翼革命志向の方々か起こしていたテロをキッカケとして、2つののストーリーがリンクする様になるんでしょうね。
村上春樹の事だから、読者の予測を裏切る事も有り得ますけど。
全3冊なので、予測の展開だと2冊なので、何か別の展開有るのかも。
まあ、俺個人的には、実はストーリーは良いんです、村上春樹の文体、で、左翼のオマケも付けて来てくれるんだもん~(笑)
俺も年齢的なモノなのか、都会的&現代的&セクシュアルな、村上春樹が受け入れられた要素ってのは当然、リアルでも何でも無いんです。
だからまあ、もう一方のストーリーは、村上春樹のサービス的な所なんでしょうね。
流石に、「読ませる」と言う部分に関しては、素晴らしいテクニックですよね。
俺は、このテクニックに自分を委ねて楽しんでる様な所が有ります。
相変わらず、核の様なモノも変わっていません、その核を表現するのに、左翼的な風景と言うのは一番表現しやすいし、自分も、あくまで個人的にシンパシーを感じますね。
村上春樹は、思想を込めません、ですけど、状況の選択とか、人物設定では、絶対にブレない所を見ると、
「徹底的なリベラル思想の持ち主であり、対抗する思想との議論すら排除すると言う、極めて偏狭な人物な事は確かです。」
俺はこの辺りは、本当に影響を受けました。
「議論は、そこに可能性を事前に見出さない限り、一切時間の浪費である。シャットアウトせよ。」
みたいな。
そのアプローチの表明さえも時間の浪費だし、自分も普段は黙ってやってるだけなんですけど、久し振りに村上春樹さんを読むと、その程度は表明したくなりますね(笑)