「差別化」が「傑作」を産むのか。
50代前半  滋賀県
2023/05/05 12:02
「差別化」が「傑作」を産むのか。
「X年後の関係者たち あのムーブメントの舞台裏」拝見。

今回は「超時空要塞マクロス」でした。

世代ドンピシャのアニヲタには、ご褒美な回。

河森×美樹本×板野のTVでのクロストークなんて、

ほぼ初めてで新鮮。

とにかく「ガンダムとの差別化」を目指した本作品。

その答えが「可変メカ」「美少女ヒロイン」「ラブコメ」

の3つだった、という内容でした。


「板野サーカス」の本人解説もめちゃくちゃ面白くて

ご本人のビジュアル、話し方なども含めてインパクト大。

ミサイルに「3つの性格付け」をして作画したってのも

そうなんや~、ってただただ聞き入ってました。

すぐ後ろに「CGアニメの時代」が来てるのを感じつつ

「最後の有人アニメ」と自虐自嘲(?)しながらの

制作裏話は非常に味のある話でした。


ガチヲタには周知な話かもやけど、河森氏が

「文化の違い(この作品だと歌)が争いを停める話って

ありかも」ってのを放送開始してから閃いて、

責任持ってやるからって自分でやったってのも驚き。

穏やかな見た目や話ぶりからは、うかがい知れないが

根元には「ガンダムとの差別化」、具体的には

「ガンダムでは出来なかった事をやる」って強い思いが

ずっとあったんやなぁ、と納得。





キャラクター設定にも秘密があって、

「主人公が一番強いとか、ヒロインが一番いい子って

現実にはあまりないよな」って感覚を製作者側が持って

いた、という事。

優柔不断な一条輝よりマックスの方が主人公要素満載やし、

ミンメイは八方美人なキャラで割りとわがまま、

脇役の早瀬美紗の方が人気ランキングもダントツ1位、

一条輝が結ばれるってのも納得。

この現実味が「ガンダム」にはなかった部分やし、



河森氏が「歌で停戦」が閃いたところで

「ガンダムとの差別化」が本当に出来たとの思いがあった、

と話されたのが一番印象深かった

のちに時代を代表するような作品には、

何かとの「差別化」が必要なんやな、

その「何か」がデカければデカいほど、

その難問をクリアする事が、新たな「傑作」を産む事に

つながる。

入り口は昔、どはまりしたアニメ作品の裏話でしたが、

仕事にも通じるところもある非常に面白い回でした。

やはり、思い入れの強い内容ゆえ、長文失礼。

読んでくれた方、ありがとうございます。


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