ウイルス
少し前までは狂牛病を恐れてカレーすら食べようとしなかった人も、気がつけば牛丼とか食っている。
これは安全宣言うんぬんではなく、ただ単に「我慢の限界」に達したからだろうと思う。
だって牛、うまいし。
でも、俺の祖父(85歳。ややボケ気味)は神経質なので、いまだに牛肉に手をつけようとしない。
「狂牛病の潜伏期間は10年くらいあるんですけど」と進言したくなる気持ちをグッとこらえる。
こう考えると、安全宣言のために年寄りの政治家たちが牛肉食ってたのもズルいと思う。
どうせ発症までにボケるだろ。
そして俺は、命をもって人生の罪をつぐなうため、牛肉を食い続けております。
まるで古典落語のような話ですが。
潜伏期間200年なんていうウイルスがあっても、問題にもされずそのまま見過ごされてるんだろうなァとふと思う。
というか、そういうウイルスは既にたいていの人が持ってるのかも。
潜伏期間200年で劇的に発症。
全身から血やら愛液やら噴出し、100%の確率で死にいたる!!
派手なのか地味なのかてんで分からないウイルスである。