クダクラゲ
テレビを見てたら、クダクラゲというのが紹介されていた。
彼らは何百匹と連なって長い列を作り、群体を形成するんだという。
つまり、それぞれの個体が連結し、位置に応じて摂食や消化などを分業している。
ほとんど「一匹の体節動物」である。
そして全長は40メートルにもなるんだという。
シロナガスクジラ(全長30メートル)をもしのぐ世界最長の動物。
…と感動したのも束の間、厳しい自然界の掟に気づいて愕然とした。
位置に応じて分業するのは確かに効率的で、生存にも有利だったんだろうけど、どこに位置するかによって個体の負担が大きく変わってくるのではないか。
・摂食担当クラゲ:毎日おいしいエサをぱくぱく
・消化担当クラゲ:せっせと消化に追われる毎日
・つなぎ担当クラゲ:ただ何もせずヒマな人生
俺がクダクラゲだったら、どうせ排泄担当なんかになってるんだろうなァ。
片時も休まず注ぎ込まれるウンコを掃きだし続ける日々。
生殖担当の同僚たちを指をくわえてながめながら。
ネガティブな気分を鼓舞したところで、そろそろ寝ることにします。