いつか きっと(1)~プロローグ
50代後半  北海道(道北)
2014/12/13 6:33
いつか きっと(1)~プロローグ
男は立ち止まって

後ろを振り返った


冬の低い日射しに、まぶしそうに目を細めながら


しばらくの間

そうして、遠くの何かを見つめていた


ふいに

男の口元に

かすかな、ほんのかすかな

笑みが浮かんだ


と、同時に

「ふんっ」



それがこの男のいつもの癖なのか、鼻で笑った


男はゆっくり顔を前に戻すと

真っ直ぐに歩きだした


その姿は


これから彼を待ち受けているであろう、様々な困難を


どこか楽しんでいるかの様に見えた・・・
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