さだまさしからコンサートに入った私は
コンサートってもんは、歌とトークのバランスによって成り立つもんだという感覚がありました。
後に、それはアーティストによりけりであると気付くのですが…
高校時代、私はさだ師以外にもう一つコンサートに行きました。
我が町みたいな田舎には珍しい中島みゆきさんです。
もっとも
田舎もんは当時歌手が来るってだけでファンでもないのにコンサートに来る人たちもいて、そういう人たちは“演芸会”のノリで、みゆきさんの唄ってる最中に結構前の席で喋りながらみかんを喰ったりしていました。
明らかにみゆきさんはカチンと来たみたいでした。
それが何より証拠にニューミュージックコンサートには珍しく、アンコールの拍手が鳴ってるのにアンコールなしでしたからねぇ…
それでも流石にプロで
コンサート中はなかなか絶妙なトークを聴かせて下さいました。
みゆきさんって、歌は思いっきり暗いけどトークは超明るかったりするのが、さだ師によく似ているんですよね。
『海よ』の歌詩を間違えて、途中ハミングされた直後に
「今日は斬新な歌詩でお届け致しました！」
なんて
プロとしては悔しかったでしょうにねぇ…