バラッドをお前に
40代後半  福岡県
2010/09/09 4:52
バラッドをお前に
高校時代、実話モデルの『中卒・東大一直線 もう高校はいらない!』というドラマがありました。
坂上忍が中学校の制服着用を拒否し担任の長塚京三と激しく対立し、管理教育に失望した父親の塾経営者の菅原文太の協力の下、高校に行かずに東大進学を目指すというドラマで、長塚の教員としての一貫性と菅原の単線以外の可能性の模索が、いずれも真摯に描かれ好感持てる作品でした。
長塚が徹底的に親子の壁になり、それは個人的恨みを超越しシステム保持と例外への寛容性という公的な格闘へと変貌していきます。
長塚の職務への“誇り”をかけた闘いこそが、今思い起こせば教育の最後の“砦”だった気さえします。
坂上サイドに寄ったドラマは長塚を意図的に悪役化してましたが、現実は長塚の様な硬骨な教員が減少したのが教育現場の荒廃を招いた気がします。
モッズのこの静かなバラードが作品を上手く引き締めていて、私の大好きな曲のひとつです。

[ムード]お願いだBaby
傍にいて笑って
その顔見たくて
俺は
ボロボロになる…

長塚がラストで東大合格した坂上を“認めた”のも互いの立場で真剣に闘ったからこそで…
教育は“格闘”だと実感出来る良作でした。
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