童話で培われた感受性
40代後半  福岡県
2010/09/12 1:15
童話で培われた感受性
子供の頃に読む童話こそが“童話”で、大人になって読む童話は“童話の本”です。
こんなことを云った人がいますが言い得て妙ですね~
子どもに読み聞かす童話も、自らが幼時に体験したものとそうでないものは明らかに違ったものに感じます。
大人になって初めて読む童話にはどうしても“経験”と云う大人の観点が混入してストレートに心に響きにくいのです。
素朴でいいなぁとか感じるのも世俗の垢にまみれているからこそで…
幼時に号泣した記憶がある浜田廣介の『ないたあかおに』や阿川弘之の『きかんしゃ やえもん』は、今読んでも瞬時にあの頃の感性に立ち戻って涙腺が刺激されます。
私にとってはこの二冊が童話の代表であり、そこで醸成された“感受性”が小学校時代に読んだ『二十四の瞳』等で成長し、感動や感激し易い感性を造ってくれたものだと思っています。
他にも日本神話を童話化したものにも親しませてくれた親のおかげで、日本人としての感性の基礎や“日本史”好きの契機を戴いたと思っています。
ちび黒さんぼやらグリム童話、日本昔話なんかも今みたいに改竄された綺麗ごとでない一種の残酷さがあり、子供心に正邪に敏感になった気がしますね。
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