遠い夏~憧憬~
40代後半  福岡県
2014/09/22 5:56
遠い夏~憧憬~
いまでも時折
不意にあの夏の夜に感じた“憧憬”の感情を想い出すことがある。
余談だが
“憧憬”は「しょうけい」と読むのが正しい。長い間私は慣用読みの「どうけい」と読んでいた。汗顔の至りである。

本題に戻る。
男の人に憧れると云うのはさ程多くは体験してない。
好きというのとは少し次元が違う。
大学生の頃、クラブ活動のワンゲルの先輩で主将をされてた方だ。
二週間も山に籠もる、18歳初体験には地獄にも感じる瞬間があった夏合宿を終え、信州の或る高原で私達の部は全6パーティーが一度に集い盛大なファイヤーを行った。
そのラストは
30数人による
島崎藤村の『惜別の唄』歌唱とハミングの中での主将の言葉であった。
赤々と燃え盛るファイヤーの傍らで
先輩は
これまでのワンダーフォーゲル活動への想いと、後輩に託す自らの“哲学”を精魂込めて語られた。
そこには、単なるクラブ活動を越えた“男の生き様”が垣間見えた気がして震えて止まらなかった。
自分の道を歩め!
その為に今、何をすべきかを自問自答せよ。
それで出た結論なら
実行あるのみ!
昭和の大学生は矢張り凄い人がいたんだ。
今でも道に迷った時想い出す…
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