皆さんこんばんは
前回は、「猿の援交」の話題で、人類は類人猿とは生殖行動パターンを変えることで数を増やした、というネタでしたが、
今回、またそこに関連した話題です。
その昔、私の通った中学は、古くから柄の悪さで有名でしたが、
いっぽう古い分、図書室はかなり充実しており、
ネグラな生徒だった私は通うのを楽しみにしていました。
色々読んだ中でもインパクトのあった一冊が、
今日のネタ、
「怪奇植物トリフィドの侵略」です。
これ、一種のSFとも言えますが、まあモンスターパニックのジャンルにしときます。
詳しいストーリーは割愛しますが、
このトリフィドは、
鈍いが動ける植物で、人間を襲います。
しかし、一番恐ろしかった描写は物語の初めの方にあるんです。
(それ以降は逆にインパクト弱い。)
トリフィドが数日間、宇宙空間から地球に降り注ぐように舞い降りて来るのですが、
夜には、侵略植物の放つグリーンのまばゆい閃光が、最新の花火ショーのように見え、油断した人々を魅了してしまいます。
が、
それを楽しく見てしまった人すべてが、
後日完全に、視力を失います。
つまり地球上の99%以上の人々がいきなり失明。
つまり最初の一撃がものすごい!
その後は、
運良くそのグリーンの閃光を都合で見られなかったため失明を逃れた僅かな人たちが、
人類生き残りをかけてトリフィドとの闘いを繰り広げます。
ここで、
視力が残った僅かな人をリーダーとする、有力な2つの集団が形成されます。
Aグループ
キリスト教の愛の精神に則って、全ての人々を平等に助け、全員で協力しあい苦労を分かち合って助かろうとするグループ。
正論です。
Bグループ
老人、及び失明した男性を全て切り捨て、現在か未来に出産可能な若い女性のみを積極的に助ける。
「盲目女性は、正常な目を持つ子供を産めるのです」がスローガン。
でもこれって、
どちらかを選べと言われたら非常に悩ましい。
正に究極の選択。
もし物語の中にいたとしたら私は、完全にBにはポイ捨てに遭う側ですな。
しかし、冷静に考えて、Bの理論は非常に理屈にあっており、
残された者たちが共倒れにならず再起をかけられる唯一の手段ではないかとも思えます。
私は当時、まだ精通すら知らぬウブな中学生でしたが、
人類生き残りのため、女性のみを残して産ませた子供に未来を託す、という選択は鮮明に記憶に残りました。
しかしそれにしても、
この本を
「少年少女文学全集」
と銘打つには、
「若干だけどエロに関わる内容に問題ないんかいな!?」
と突っ込み入れたくもなりますね。
私はちょうどこれと同時期に
「若きウェルテルの悩み」も
借りて読んで思ったのですが、
既婚女性シャルロッテに叶わぬ恋心を抱き、最後には自害してしまう独身の主人公ウェルテルに全く共感が得られませんでした。
「ウェルテル、お前の悩みって小さいな、アホか?」
って。
だって、トリフィドの衝撃に比べてあまりに、内容がちっちゃかったからです。
また後年、このゲーテの名作の中で、主人公を色香で惑わし死に至らしめた美しい人妻の名を、
あの有名な菓子メーカーが社名に冠していたと知り、
子供の食べるものなのに「やぱくね?」と思ったりましました(笑)
(※お口の恋人、も別の意味でヤバイが
)
あ、話が大変それましたが、
最後に、皆さんは、
この状況下で、
Aと
Bの選択、
どちらが正しいと思いますか?
もし、これが中学生の読書感想文コンクールなら、
Bの考えが絶対正しいと力説すれば、
どんなに名作文であろうと、
賞もらうのは厳しいでしょうねえ!
今日も又、長々とお付き合いありがとうございます。
コメント
2012/03/02 7:58
2. >あんこさん
一応B支持派です。
少子高齢化対策にも通じるもんがあると思いましたねぇ。。
返コメ
2012/03/02 0:47
1.
どちら共ってのは無しですょねぇ…
理想はA
でも現実的に考えるとB
基本Aで状況を見ながらBも考える…
あ~難しぃからあんこには判りません
返コメ