愛犬が亡くなって二週間。

居ないことに少し慣れたかも知れないが、ドキッとすることはまだある。処分できずにいる愛犬の品を見たときはもちろんだけど、不意打ちが辛い。

散歩中のわんことすれ違うとき。

通販サイトのオススメ商品に「ペット用品」が表示されたとき。

映画「僕のワンダフル・ライフ」のテレビCMが流れたとき、など。


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親父と二人きりのとき、親父とお袋が一緒に出掛けたときの話を聞いた。

親父がひとりでホームセンターへ行ったら、ペットコーナーで愛犬の小さいころにそっくりな子犬を見つけたんだそうな。だから、お袋にも見せようと連れて行ったんだって。お袋は、子犬を見たとたんにポロポロと涙をこぼして、そのまま泣き崩れたらしい。
愛犬の死を思い出して辛くなり泣いたのか、そっくりな子犬を見て嬉しくて泣いたのかは聞けていない。

その後、ボクも連れていかれて子犬を見た。本当にそっくりだった。お袋の気持ちは、たぶん前者だったろうと思う。
親父は良かれと思って行動したのだろう。とても優秀な人間だが、そういうところがある。