前回､山口君の ﾁｬ―ｼｭ―の お話をしましたが

今日はまた

違うお話を


いつもの様に

山口君と二人で
ｱﾙﾊﾞｲﾄ｡

その日はﾏﾝｼｮﾝの12階?の
お宅まで行かねばならなかった｡


そのﾏﾝｼｮﾝに入る直前まで 二人雑談しながら歩いていると
山口君が､こちらを向いたまま 入口のｶﾞﾗｽﾄﾞｱに激突


鼻から血が吹き出し､僕も慌てた｡

『だ､大丈夫?』
山口君いわく

『こ､このﾄﾞｱ 自動じゃなくて ｽﾗｲﾄﾞ?』


私『いや､ここにｲﾝﾀｰﾎ―ﾝがあるやん､
部屋の番号を押して住んでる人にﾛｯｸ解除しなければ開かないんだよ｡』


山口君
『なんだ､そうかしかし､そんな立派なﾏﾝｼｮﾝだったら
ｽﾗｲﾄﾞじゃなく自動ﾄﾞｱだよね？普通｡』

鼻と口許が血まみれの顔でそう言う山口君に

【だから､スライド式の自動ドアだって｡】

と思いながら

ﾊﾝｶﾁを差し出す僕の手は
笑いをこらえる為に､かすかに 震えていた｡