今日はこのあたりの中学校の体育祭がたくさんあります


体育祭か



何だか昔を思い出す

高校時代


好きな女の子がいました



当時は聖子ちゃんカットが大流行


似合う似合わないを考えず


右も左も聖子ちゃん


そんな中


僕が好きな女の子はストレートのサラサラヘアー

とても仲が良くて

隣の席でいつもくっついていた


だけど…


振られるのが怖かった


そんな秋の体育祭


僕は決心した


高校にもなってオクラホマミキサーをやるなんて

なんだかな～

って思っていたんだけど


決めた


いざ始まる


緊張がハンパない


一人一人と近づいてくる


あと二人

あと一人

そして彼女

目を合わせた瞬間

僕を見てニコッと笑った彼女

手を取り彼女の肩を腕を回す

僕の腕に彼女の髪が触れる

顔をくっつけて

「好きだ」


そう言った

「え？」と聞き返す彼女

恥ずかしくて二度目は言えなかった

そうして

僕は次の女の子に移動していく


その後

僕たちには何も始まらなかった

大学は京都の短大に推薦が決まっていた彼女は

推薦なんか嫌だった僕に

僕に京都の大学に行こうと誘う
受験してよと誘う


自動車学校に通う事を始めた彼女は僕にそれも誘う


しかし

どちらも断った

結局

ちゃんとお付き合いをすることもなかった

あの

「え？」

の後

「なんて言ったの？」

と聞かれることもなく

僕は地元に残り

彼女は京都へ


あの僕の「好きだ」

は聞こえたんだろうか

聞こえなかったんだろうか


どさくさに紛れての初告白は失敗したんだ