あの年のケーキ 2
控え目で恥ずかしがり屋さん
目立つのが苦手な彼女
車の中に持ち込んだ箱と
それ以外に
僕へのプレゼント
僕も彼女にクリスマスプレゼント
プレゼント交換をすると…
たまたまなのだが…
選んだブランドは同じ
それに感動しながら二人きりで白い箱を開けた
そこには
クリスマスケーキ
すごいな~
これを料理教室で作っていたんだ
と思った次の瞬間
書かれている文字が違うことに気がついた
merryChristmasではなく
HAPPY Birthday
たくさんの同僚たちの参加する教室の中で
そんな文字を書いていたら…
目立つだろ
冷やかされるだろう
恥ずかしがりながらも作ってくれたんだろうと
胸が熱くなった
人生一度きりの
Christmasケーキじゃない
Birthdayケーキ
この季節になるとどうしても思い出します