だけど

一年で数日しか休みがないって感じだった

頑張って中古の新築を手に入れた


たまに一緒に釣りをしたりしていると…

電話がひっきりなしに鳴る

そんなだから

時折入院したりしていたんだ


結婚はしなかった

同じ職場の女性に求婚されたりしていたのに

それは

奴は年上の人妻が好きだったからかも

それも

亡くなった母親を求めていたのかも知れない
そして

体を壊し休みながらズルズルて休み続け

退職した

その後

次の仕事が決まらず

自暴自棄になり

昼は寝ていて
夜に飲んでるって逆転生活をしていたんだ

僕が

酒をやめろ！

と言うと

酒が好きなんじゃないと

ただ

酔いたいんだと言った
現実を忘れられるからと


何とか立ち直らせたくて顔を出すんだけど

昼間は居留守を使うんだ

たまに

玄関が開いてて中に入ると

もう住む世界が違うんやなんて言う

居留守の時は畑の野菜やパンを玄関先に置いてくる事が多かった

最近は玄関が開いてないなと思っていたら




今日を迎えたんだ

そんな奴の言葉に怒った事が一度あるんだ

それを思い出した

あの熊本の震災の後だった

話をしていたら

「俺もあんな風に楽に死にたい」と言ったから



「あの被害者のなかには死にたいと思っていた人は一人もいないぞ」

と



ようやく楽になれたのかな



悲しくて

聞いて欲しくて

暗い話をすいませんでした