すると…
美里も帰ると言い出した。
美里と話をしたい独身男性たちが、彼女を引き留めたが…
美里は、構わず僕に付いてきた。
「一緒に帰ろ
」
僕は、美里をエスコートして会場を出た。
そして…
駐車場へ向かった。
完全に飲酒運転だが…
今ほど、飲酒運転に厳しくなかった頃だから…
彼女を乗せて車を走らせた。
名古屋の駅前付近から、彼女の自宅まで3~40分か…
その道すがら…
僕一人が話をしていた気がする。
美しい美里を口説く様に…
そうして、こんな話になった。
男と女のセックスなんて…
その話しは、またいつかね。
こうしてあの山荘以来一年ぶりに美里の自宅近くまで来た。
周りに樹がうっそうと生えている
植木が有名な場所だ。
もう二度と会う事はないだろう…
その思いが、僕を思いきった行動を取らせた。
左手で美里を抱き寄せ…
唇を近付けた。
美里の顔を見ると…
彼女は…
目を閉じていた。
二人の唇が触れた。
そして、体をねじり…
右手で彼女を抱き締め、唇を吸った。
〓明日へ続く