不倫の結末 27
クリスマスが近付いていた。
イブは、僕も美里は仕事だったが…
仕事が終わってから、会社内での料理教室に参加すると言う
せっかくのイブなのに…
でも、その料理教室が終わってからのデートは約束してくれていた
イブには…
夕方、僕は名古屋の地下街にいた
会社の車で直帰する事にして、地下街でプレゼントを買い、待ち合わせ場所へ行くつもりをしていた。
プレゼントは、最初から決めていた。
それはマフラーと傘
バーバリーのカシミアのマフラーを買い
もう1つ、傘を買うつもりだった。
傘なんて、使い捨てみたいに、なかなか高価な物は買わないし…、
雨や雪の憂鬱な天気の時でも、明るく素敵な美里でいてね…
そんな思いを込めたかった
可愛い花柄の傘を買ったが…
店員がプレゼントですかと聞いてきた
そりゃそうだ…
すると…
真っ白い大きな傘専用の箱に、赤いリボンを十字に掛けてくれた
それを持って地下街を歩いた
行き交う女性全てが…
僕を見る
振り向いて立ち止まって見ている女の子もいる
恥ずかしくて、早足で地下駐車場へ
明日へ続く