不倫の結末 29
美里といると、時間が経つのが異常に早い。
お互いのプレゼント交換が後になってしまっていた。
僕は、ケーキで充分だったが…
美里は、僕へ誕生日プレゼントを準備していた。
それは…
バーバリーのペンだった。
僕が、マフラーを差し出すと…
二人で顔を見合わせて笑った。
偶然だねと…
赤い糸を感じてしまう瞬間だった。
白い箱を見た美里に、中身が何だか解るかと聞いた。
美里は、望遠鏡と答えた。
僕は、笑いながら地下街でみんなに注目された事を伝えると、美里が言った。
(わたしだって、メッチャ見る。何だろう。いいな~って)
と。
別れ際に…
年末の予定を決めた。
正月休みは、同じだった。
さすがに、31日は難しい…
すると…
29~30日にお泊まりしたいと言い出す美里。
嫁入り前の娘さんと…
一晩中?
僕は、妻には忘年会とでも言えば良い。
どんどん積極的になる美里がいる。
お正月休みまでのカウントダウンが始まった。
明日へ続く