不倫の結末 32
店を出た時に、美里に謝った。
恐い思いをさせたかと思ったから…
すると、美里は言った。
嬉しかったと…。
見知らね人から声を掛けられて、困っていた。
僕が、居なくなった途端に話し掛けてこられて、無視も出来ないし…
返答をしたら、ドンドン話し掛けてくるし…
僕の対応が間違いでは無かった事が嬉しかった。
車を動かした。
(ごめんなさい…飲酒運転です)
美里が…
泊まりたいホテルを僕に伝えてきた。
時間はまだ早い。
ならばと…
少し離れたカフェに車を走らせた。
大きめの店内には、自動演奏のグランドピアノが置いてある。
飲み物も豊富にある。
そこで、時間を潰す事にした。
さすがに、アルコールを飲んで夜景を見に行く等とは考えなかった。
僕はエスプレッソを頼んだが…
コーヒーが苦手な美里は、ロイヤルミルクティーを頼んだ。
僕は、それまでロイヤルミルクティーなる物を知らなかった。
この店は、勿論アルコールも置いてあるが…
彼女は、それを頼んだ。
甘い香りが美里の方から香ってくる。
明日へ続く