不倫の結末 33
40代後半  岐阜県
2013/10/05 16:29
不倫の結末 33
僕は美里に提案した。

店員に言って…

ピアノを弾かせてもらったらと。

彼女は、今でもピアノを習っていた。

小さい頃からやっているんだから…

かなりの腕前の筈だ。

しかし…

美里は断固拒否。

恥ずかしいからと…

絶対にやるとは言わなかった。

彼女の奏でる演奏を聞きたかったのだが…

それは、夢で終わった。



頃合いの時間になっていた頃には、ずいぶん話をした筈だ。

ホテルに行く時間が近付く。

この席を立つという事は、お泊まりの為にホテルに行くという事なのだから…


僕が、しきりに時間を気にする様になった。

恐らくは…

美里もそれには気付いていただろう。



そして



時間になった。



カフェを出る。

たぶん…

ホテルまでは、10分もあれば到着出来る。


車を走らせる。

胸が踊る。

手を繋いでいると、手汗が伝わらないか心配になってしまう。


到着した。

そこは…

名神高速の一宮IC近くだ。

入ると…

中には、沢山の独立したコテージが立っていた。

まるで、家に帰ってきた様な雰囲気だし、他人と会う事もない。


明日へ続く
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