恥ずかしそうにする美里｡

手で､可能な限り隠している｡

手桶に湯を汲んで､かけ湯をする美里の手を取って…

湯船へ誘う｡

美里が入ってくる…

( 溢れちゃう… )

｢ 僕も沢山溢れたよ｡ 気にしない気にしない｡｣


向かい合って座ると､美里の胸が､ﾌﾟｶﾌﾟｶと浮いた風に見える｡


肌に付いた水滴は､丸く…

ﾜｯｸｽが効いた新車の様だ｡


本当は､御風呂でｲﾁｬｲﾁｬしたい｡

でも…


今夜は､二人っきり


焦る事はない｡


髪を洗い､僕が先に出た｡


ｿﾌｧｰに座り､煙草を吸いながらＴＶを観ていたが…

何にも覚えていない｡

ただ…

温泉に長く浸かり過ぎたか？


汗が止まらない｡


何度も汗を拭いた｡

美里が髪を乾かしているﾄﾞﾗｲﾔｰの音が心地良い｡


今､美里はどんな思いで髪を乾かしているのか？


暫くすると…


ﾎﾃﾙの浴衣を着た美里が出てきた｡


まだ､少し濡れた感じの美里の髪が艶かしかった｡


焦るな…

一緒にＴＶを見ようと誘った｡

美里は､僕の隣にちょこんと座った｡


明日へ続く