不倫の結末 43
40代後半  岐阜県
2013/10/15 16:24
不倫の結末 43
美里の誕生日は、1月だ。

あの阪神淡路大震災の日だ。

美里に提案したのは…


「 美里ちゃんの、22歳を僕に下さい 」


それだけだった。


それまでは、2週間を切っていたが…


その間に、心の整理をつけたかった。


まさか…

今日、こんな話になるなんて思っていなかったから…


本当は、誕生日にお祝いをさせて欲しいと言ったのだが…


( 誕生日にお別れなんて悲しすぎる)


その美里の言葉を尊重した。


僅か2週間足らずだが…

心変わりや、心境に変化が生まれるかも知れないと、淡い期待があったのも事実だ。



こうして、別れへのカウントダウンが始まった。


正月休みが終わると、本社へ集まっての新年会に行くため、新幹線で東京へ…


新幹線からは、美里の住む街も見える。


行きも帰りも、新幹線からその付近を探す。


まだ…


別れたくない…


未練がましい自分が嫌になっていた。


彼女を苦しめたく無いんだろ?

妻と別れて結婚する勇気なんか無いんだろ?


自分に問いかけてばかりいた。


明日へ続く
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