不倫の結末 44
年明けは、あっと言う間に過ぎていく…
休みには、近所の集まりや行事があったり、平日は挨拶回り等。
美里とのデートは、最後の日と決めていたから…
どうやって、彼女の心を取り戻すかを考えていたが…
結論は出なかった。
別れる事が、お互いの為だなんて…
解りきっていた。
そんな自分が考える事は…
美里を妻に迎えたならば…
あれが、前の奥さんを追い出した女だ。
そんな世間の目だった。
美里にそんな思いをさせたく無い。
凄く身勝手な思い込みだったと思う。
こうして…
約束の日を迎えた。
僕は、美里に靴を準備していた。
可愛いパンプスだ。
似合うかどうかは解らないが…
パンプスをはいて山を昇った美里を思い…
その時に、靴のサイズを聞いていたし…
新たな第1歩を…
そんな思いを込めた。
その日は、平日の金曜日。
会社を直帰し、待ち合わせ場所へ向かった。
明日へ続く