不倫の結末 46
翌日から、僕は荒れた…
家では平静を装い…
仕事終わりには、飲み歩いた。
周りの誰にも話せない悲しみを、どこかでぶちまけたかった。
馴染みの店で、ウイスキーを煽る。
美里と付き合っている間は、全くご無沙汰していた夜の蝶達は、優しくしてくれた。
僕の泣き言を聞いてくれた。
美里との出会いから…
全てを。
蝶達は、興味深く聞いていた…
そんな時…
1人の蝶が言った。
( その子…
バージンを捨てたかったんじゃないの? )
なんだって…
美里は、そんな女の子じゃない…
そう反論しようとした時…
( 私もそう思う )
と、他の蝶が…
僕は、反論出来なかった。
女性の気持ちは、解らない。
まさか…
あの美里が?
あんなに愛し合ったと思っていた僕達は…
僕は、あなたがバージンを捨てる相手にたまたま選ばれただけだったの?
まるで、頭を殴られた様な衝撃だった。
蝶をお持ち帰りしたりする男が…
失意の中で店を出た。
家に帰る事もせず、サウナに泊まった。
明日へ続く