バツありの女M 2
僕が来た時には、この車は無かった。
歩み寄ると…
車の中には、下を向いた女性が乗っている
僕は運転席の横に立った
その女性が、顔を上げる
「 Mさん〓 」
( はい… )
「 はじめまして
」
と、挨拶が始まった。
リクエスト通り、スカートをはいてきてくれた。
小柄で、少しポッチャリなタイプ
取り合えず、僕の車に乗ってもらう。
彼女の車は、そこに置いたまま
僕は、車を発進させた。
「 どこへ、行きましょうか? 」
(お任せしますけど…)
子供が部活から帰ってくる時間には帰りたいと言う。
それじゃあ…
三時間くらいか…
僕は、車を北へ向けた。
遠くへは行けないな…
ふと…
そうか、金華山へ
と、岐阜城のある金華山へ向かった。
そこには、短いがドライブコースがある。
山道を少し走る
途中、遠くを展望出来る場所で車を止めた。
2人で、そこで景色を眺めていた。
名古屋のツインタワーが見えている。
風が、彼女のスカートに悪戯しようとしている
「車に戻ろうか? 」
無口な人だ
明日へ続く