ﾎﾃﾙは山の中にあったが…

少し走ると､すぐに町があった

田舎だから､とくにこれと言って…


洒落たお店もないから…

簡単に済ましてﾎﾃﾙに戻った

ﾎﾃﾙのﾚｽﾄﾗﾝで食べられなかったのは誤算だった

部屋に入ると初めて彼女を抱き締めた


そして


ゆっくりと唇を合わせた

１７０ｾﾝﾁ近いｽﾗﾘとした体は…


抱き心地もｷｽを最高だった


だが…ﾍﾞｯﾄに押し倒す様な事はせず

ﾍﾞｯﾄに並んで座り唇を合わせ続け…

彼女に


お風呂に入りに行こうよと誘った


まだ春先だ

外は冷たい雨が降っていた

せっかくの温泉に彼女を浸からせてあげたかった


２人手を繋ぎ､ﾎﾃﾙの温泉に行く


勿論男女別々だが


僕は一人で温泉に浸かりながら…


彼女を抱いてしまって良いのか

こんなに真っ直ぐ僕を見詰めてくれている彼女を…


悩んでいた


遊びではない

しかし

遊びかも知れない

自分に問い詰めた




部屋に戻ると､彼女はまだ戻っていなかった


彼女は今


どんな気持ちでお風呂に入っているんだろ


そんな事を考えていた


つづく