僕は


子供の頃

夏になると毎年御嶽山に登った

と

言うより

登らされた

祖父が御嶽教の先達だったからだ

だから

祖父の家は、御嶽教のお寺


山腹の山小屋で一泊するのだが、みんな雑魚寝


ある晩

その山小屋の中が騒がしくて目が覚めた


なんだろう


起きてる人達が口々にいっている


火の玉がいる

僕はそれを見に行こうと起きたのだが、祖父に止められた


あれから何十年も経ち
噴火

そして

遭難

捜索

そして

打ち切り

神の宿る山

見つからなかった方は


神になった