パソコンが熱中症で短い生を終えました
全ては自分のうっかりミス。
君をつけたまま仕事に出てしまい
帰ったら息をしない君を見て自分は激しく取り乱した。
心臓に手を当て脈をはかり、自分のありとあらゆる知識を動員して必死に命を救おうとした。
しかし君は二度と目をあけることはなかった。
自分はその時にとても大事なことに気がついたのだ。
つまり君のいない生活なんて自分には考えられない・・・ということ。
自分の部屋にはいつも君の楽しそうな声で満ち溢れていた。
それがもう聞けないなんて!
こんな静まり返った生活なんて耐えられない。
思えば、今年の3月に生を授かり
自分が家にいる時にはいつも一緒だったね。
その当たり前すぎる生活につい君の存在の大事さを忘れてしまっていた。
自分はもう一度君を取り戻すために、ありとあらゆる手を尽くした。
裏のショップに行き、ハードディスクとマザーボードを大金をはたいて購入した。
そして君の体にメスを入れ、ダメな部分を交換して
Windowsという魂をもう一度吹きかけた。
ふっっ!
そして今またあなたは目覚めた。
自分は神様に感謝し、あなたがいつもそばにいることを決して忘れないと誓った。
仕事に出るときは必ず君にお休みのあいさつをして眠りに就かせるだろう。
何故なら、君はもう自分の生活の大事な一部分
それを失いたくないから。