独断と偏見による人物評(2) 荻原博子
こんなこと書くと多くの女性を敵に回すこと請け合いなのであるが
自分は女性には経済を論ずるのは無理だと思っていた。
何故なら、自分は住宅建築を扱う仕事柄
女性は10円や100円、せいぜい10万円くらいの金額についてはとても経済観念が鋭いのであるが
こと100万円単位以上になったら全くその観念が飛んじゃうって場面に良く遭遇するからである。
しかしこの荻原氏の意見を聞くにつれて、その考えは間違いであったと反省した。
彼女は経済ジャーナリストとして活躍しているが、でも実は文学部の出身。
とても異色である。
しかし逆に下手な経済理論を振りかざして、世の中を変なベクトルで見ないことが功を奏しているのかもしれない。
一番ビックリしたのはホリエモン事件である。
今でこそ、彼が行っていたことがどんなことで、彼が今置かれている状況は衆目の知るところであるが
彼が絶頂の時に一体誰がそんなことを予想したであろうか?
いや実は、それを見事に予想しきっていた経済人が一人いた。
それが荻原博子、その人である。
彼女はホリエモンがどのような人で、ライブドアがどのような会社で
どのように儲けて、何が問題で、彼がこれからどうなるのかまで
見事に予想しきっていたのである。
まだホリエモンがテレビなどで一世を風靡していた時期。
自分はそのテレビ放送の時には何気に見ていたのであるが
後日にもう一度見直す機会があって、そのときに仰天してしまった。
こんな予想は経済学者の誰もしていなかった。
ホリエモンを持ち上げる学者もいた。
その中での彼女のこの予想である。
それ以降、自分は彼女の意見だけはありがたく拝聴している。
やっぱり色んな要素によって移ろいゆく未来を予想するには
学術文書の中での発想だけじゃなく
経済の基本の家計のような底辺から全体を見る必要があるのかな?と思った次第。