昨日のｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ対人間の将棋対決は面白かった｡

そしてｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰが勝ったということよりも

そこまでしなければｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰは人間には勝てないのか？という

改めて人間の脳の素晴らしさを感じた次第｡

何故なら一人の女性に対して

ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰは東京大学ｸﾗｽﾀｰﾏｼﾝが使用され､

Intel Xeon 2.80GHz(4ｺｱ) 109台､Intel Xeon 2.40GHz(4ｺｱ) 60台､

合計169台(676ｺｱ)のﾊﾟｿｺﾝという

実に物々しい体制でやっと勝てたのであるから｡

それに対して日本将棋連盟が先鋒として送り出してきたのは名うての女性棋士

清水市代女流王将である｡

自分は将棋はやらないが､彼女の名前くらいはよく知っている｡

時間にして６時間ちょっとの熱戦の末に破れはしたものの

彼女は良く戦ったと思う｡

その後､記者会見が行なわれ､清水女流王将は

｢事前にｺﾝﾋﾟｭｰﾀ将棋を研究した過程で､ある程度ｲﾒｰｼﾞは持っていたが､

実際に対局してみると少しｲﾒｰｼﾞは違いました｡

もっと､人間の想像を超えた､奇想天外な手を打ってくるのかと思っていましたが､

実際にはより人間に近いと感じました｣と素直な対局の感想を話す｡

実は彼女はもっとｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰが意外な手を打ってくると睨んで､深読みしすぎて

負けてしまったという解説もある｡

ま､それは良い｡


問題は将棋連盟が彼女を前線に送って討ち死にさせたにもかかわらず

今度は男性棋士との対戦をﾘｸｴｽﾄされると

途端に尻込みしてしまったこと｡

日本将棋連盟の米長会長は､

｢まず､今回の対局を細かく精査しなければなんとも申し上げられない｡

情報処理学会の皆さん､ﾌｧﾝの皆さんの声を踏まえて､今後は決定していきたい｡

ただ､個人的には清水女流王将のﾘﾍﾞﾝｼﾞを期待したい｣と感想を述べるに止まる｡

しかしだ｡

女性が堂々と戦い華々しく散っていったというのに

男性はその仇を討つべく敵に挑むってことはしないのか？？？？？

今回はとんだﾐｿがついてしまった｡

これでは単に女性を生け贄に出しただけではないか？

別にｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰに敗れたって良いじゃない｡

いつか必ず敗れ去る運命なんだから､それよりもお互いが切磋琢磨して

よりよい将棋の世界を作っていく意義の方が大事ではないか｡

それでもおまえは男か