春なのでつくしを食べました
30代前半  千葉県
2018/03/29 0:40
春なのでつくしを食べました
店でも家でもふだん食べられないものってのがいくつかあります。けれどそれらは食べられないわけではないのです。
たとえばタニシ、ザリガニ、カメ…。
別に食べなくてもいいんですが、実際に食べている人もいるわけです。
そこに、好奇心を覚えてしまう人も、当然のようにいるわけです。
誰、とは言いませんが、、、。

で、このたびわたしは野に揺れるつくしんぼを食べることにしました。

実はわたしは園児時代に食べたことがあります。そのときの記憶ではゴボウっぽいなぁと思い出が残っているのですが、はたしてそれは確かなのかしら…ってなぐあいに摘みだしたのです。

もちろん、調理はわたしがやります。ググると簡単に出てきますので、その通りにやりますと、あっという間です。

しかしこのつくし…摘むのはいいのですが、食べられない部分であるハカマを取るのがなかなかにメンドい…。
小ワザをグーグル先生から教わって包丁を入れていきますが、やはり時間がかかる、、、。

やっとこさそれを終わらせて、こんどは沸騰したお湯の中に浸けて、茹でます。お湯が若干緑色になりますが、これは花粉というか胞子なんかが溶けて出たものらしいので、捨てます。流水で軽く洗い、水気を適当にもみしぼり、これをつくだ煮にします。わたしが調べたところではつくしをいろいろな料理に使うのに便利なのがつくだ煮にしてしまうこととのことでした。わたしもそれにならいます。

つくだ煮のやり方はテキトーです。このテキトーさがつくだ煮のつくだ煮たる所以です。わたしは鍋に張った水のなかにつくしを放り込み、そこにみりんと醤油と砂糖を目分量で投入していきます。あとは点火して煮詰めていけばオーケーというわけです。

わたしはせっかちなので(ウソです)、煮えたかなと思ってつくしちゃんを食べてみました。つくだ煮はちょこちょこ味を確かめていきながら調味料で味を調整するのです。試食すると、つくしはクッソ苦かったのでした。わたしはその刺激的な苦味に微笑みを浮かべつつ、醤油をぶち込みました。

しばらくして、煮詰まってきたかしらというときに再び食べてみますと、食べられるようになっていました。というか美味しかったです。さきほどの苦味がつくしテイストなのだったらどうしましょうとゲンナリしつつあったので、これには心がぴょんぴょんしてしまったことを告白させてください。最初に試食したときはまだ煮えてなかったので、比較的ナマの状態の味だったのでしょう。

そして、食事の時に、わたしはつくしのつくだ煮を食べてみました。ごはんにのせてみました。見映えは田舎に出かけて道の駅なんかに置かれているあれって感じです。匂いはフキの煮物を思っていただければあながちハズレではありません。というかフキです。フキの亜種です。

そしてそして、肝心の味ですが、これもやはりフキっぽいのですけれど、フキよりも素直にごはんのおかずになってくれます。フキは口の中ですぐに固形物としての自己主張をやめてしまいますが、つくしはフキよりもガッツがあります。そのガッツが口の中を、舌の上を盛り上げてくれるというわけです。つくだ煮にしたのもあるでしょうが、ごはんと一緒に口にいれますと苦味も込みで爽やかな風味が広がります。爽やかは言い過ぎですが、春っぽさがあります。つくしだけに。たぶんお酒の肴にもいいでしょう。つくしは侮れません。

ーーというわけで、つくしを料理しましたよ~って日記でした。
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コメント

50代前半  埼玉県

2018/04/01 8:07

1. はじめまして。
触発されて私もつくしを摘んできました。
佃煮にするには量が少ないのでお浸しにしようかと思います。

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