お疲れ様です
(^-^)

不思議な、運命的な
出逢いをした男と女
の物語です。

初めての方は、是非
第１章から読んでく
だされば嬉しいです

( ^-^)ノ∠
。.:*:・'°☆


道化師【第３章】


孝志は不確かな渦に
身を任せ
恵子に逢うため豊田
市から名鉄電車に乗
り名古屋駅へと向か
いました。


すっかり暗くなった
街並みの灯りを車窓
から朧気に眺めなが
ら考えます。


『３ヶ月文通が続い
たら結婚も前提にお
会いしませんか。』



３ヶ月と言う期間は
おそらく刑期が終わ
る意味を注していて
そして最近出所した
んだと推測します。


彼女の本当の目的は
　何なのか？
困ってるから助けて
　の意味は？


十中八九金銭的な事
だと思いながらも‥
恵子に逢いたい想い
が魂を突き動かして
いました。



名古屋駅ホームに着
くと最後に電車から
下りて近くにあった
ベンチに腰をおろし
目を閉じます。


文通から始まり…そ
してその女性と今か
ら逢うと言う現実！
自分の中で何かが変
わっていく予感がし
てました。




長い距離を左足を引
きずりながら黙々と
歩き
電話で待ち合わした
名駅３丁目の喫茶店
に着きました。

軽く深呼吸をしてか
らドアを開けます。



店内を見回すと…
すいていて直ぐに
らしき女性が見つ
かりました。



しかしそこに居たの
は！
孝志の想像を遥かに
上回る綺麗な女性で
した！




孝志≫
「失礼ですが、田村
恵子さんですか？」


恵子≫
『はいそうです。
有馬孝志さんですね
p(´⌒｀q)本当に来
て頂いて有難うござ
います。
手紙や電話と同じで
優しい感じの方で安
心しました(^O^)』



孝志は、目を合わす
のも眩しいほどに！
たどたどしく会話を
します。


過度の緊張と！有り
得ないぐらい綺麗な
女性との会話に間が
とれなくなり自分か
ら核心の話しを切り
出しました。


孝志≫
「困ってるから助け
てって何でしようか
？
それとこんなに綺麗
な方が僕と結婚も前
提に会うって‥正直
理解に苦しみます」


恵子≫
『恥ずかしくて言い
出せなかったけど‥
実は手持ちが無くて
孝志さんとこに泊め
て頂けませんか？』


孝志≫
「嬉しいんですが…
会社の寮ですから難
しいです(汗)宿泊代
なら僕が出します」



恵子≫
『それならもし私に
興味があったら一緒
に、どっか泊まりま
せんか？

ごめんなさい
こんな言い方だと勘
違いしてしまいます
ね！
静かなところで話し
ませんか？

結婚も前提で会うと
手紙に書いた話しを
したいから…
そしてもし私の願い
を叶えて下されば私
も出来る範囲で応え
る準備があります。

勿論お互いに理解し
合えたらですけど』



孝志≫
「分かりました！お
話しを伺います‥」



孝志は動揺しながら
恵子の了解を得てか
らタクシーをひろい
豊田市に戻ります。

静まり返った車内で
思います…


今日はなんと不思議
な事が重なるのだろ
うか！
昼間は派遣先の会社
から正社員への登用
を告げられ！
今は願っても叶うは
ずのない綺麗な女性
が、魅惑的な香りを
漂わせ美しい足を組
み隣りに座り一緒に
ホテルに向かってる
この奇跡…



taxi≫
「豊田に入りました
が？」

孝志≫
「左折して３００メ
ートル先のコンビニ
のとこでいいです」



タクシーを降り２人
はコンビニ裏にある
ラブホテルに入りま
した。






沈黙の時が‥流れた
のち
恵子は孝志の方を向
いて真顔で話し出し
ます。


恵子≫
『どうか最後まで聞
いてくださいね
実は娘を親戚に預け
てるのは嘘です！
娘がいるのは名古屋
市内にある児童施設
です！
昨日今日と会いに行
きましたが許可が出
ず‥
遠くからひと目見れ
ただけでした！
娘を引き取れる条件
は、私が自立して安
定した生活を１年以
上つづけて
それから審査を申請
して認定される事で
す！
うまくいっても最短
で１年半だと思いま
す。
私の願いとは孝志さ
んと婚約した事にし
て！そして必要があ
れば婚姻をしてでも
娘を早く引き取る事
です。
娘は今３歳で１年半
後だと５歳になり施
設での生活や親とい
なかった記憶が残る
と思うんです！
それは成長する過程
で娘にも私にも障害
となるはずです…

孝志さん、私の話し
は理解できてますか
？
私に出来るお礼とは
娘を引き取れると確
認が、できてから‥
セッ○スの相手をす
る事しかお礼のしよ
うはないです！
でも頻繁には無理だ
し！引き取ってしば
らくの期間だけにな
ると思います‥

なんなら私の裸を今
みても構いません！
傷もタトゥーもない
です。
それと、娘と面会が
許されない理由は話
したくありません！
呆れたでしようね』




孝志は暫く考えてか
ら返事をします。







孝志≫
「わかりました。
もし婚姻しても見せ
かけの結婚で娘さん
を引き取ったら‥
離婚するって意味で
すね？
それと無理に嫌々と
セッ○スしなくても
いいです！恵子さん
も僕も虚しいだけで
しようから…」




■３章終わり■

情熱の、持続時間は
その女性が最初に示
した抵抗の大きさに
比例する。
【オレノ・ド・バル
　ザック】

作)クレア