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道化師【４章】


孝志≫
「わかりました。
もし婚姻してもそれ
は見せかけの結婚で
娘さんを引き取った
後は‥離婚するって
意味ですね？
それと無理に嫌々と
セッ○○しなくても
いいです！恵子さん
も僕も虚しいだけで
しようから…」



恵子≫
『それで本当に！
　いいんですか？』




孝志≫
「はい返事はしまし
た。恵子さんが娘さ
んを引き取って育て
る事が娘さんにとっ
て幸せだと僕が思え
たら金銭面も含めて
可能な範囲で協力し
ます」



恵子≫
『私をからかってま
すか？
願いを聞いてくれた
上にさらにお金まで
出すけど！体は要求
しないって！
そんなに私には魅力
が無くて、哀れんで
いるんですか…？』




孝志≫
「それは違います！
恵子さんは、僕の魂
の奥深くまで魅了し
ています」



恵子≫
『じゃなぜ？納得で
きる答えが欲しいで
す！ごめんなさい！
願いを叶えるって言
って下さる孝志さん
を責めるようで‥』




孝志≫
「じゃ思ってる事を
そのまま言います。

僕には出会いは無く
寂しい毎日でした‥
左足には軽い障害も
あります！
性欲だけは人並みか
それ以上あります。
すぐにでもその服を
脱がして奇麗な素肌
を触り欲望を満たし
たいのが今の僕の本
音です！
しかしそれでは哀し
さだけが残ります‥
恵子さんが僕を受け
入れられる気持ちに
ならない限りは‥
でも、その時はこな
いでしよう！それで
もいいんです。
僕の人生の中で恵子
さんと出会った事を
想い出として心の中
にしまっておきたい
です。
端からは"ピエロ"に
見えるでしようね！

形は違えど僕にとっ
て本当の初恋です」




恵子≫
『貴男バカじゃない
のホテルまで来て…
そんな想いは、正直
言って重たいだけで
余計に私を惨めにさ
せます。
貴男が想ってるよう
な女ではないです。
知らない人に体を売
ろうとまで考えてい
ました！
約束するから今すぐ
抱かしてくれって言
われた方が私は納得
します！
私こそ"ピエロ"じゃ
ないですか！
なんならこの服を脱
いで裸になって私か
らその気にさせまし
ようか？
…
私を苦しめないで』




そう言って恵子は
泣き崩れました…



孝志は戸惑います‥


しばらく時間が経ち
落ち着きが戻るのを
待って問いかけまし
た。



孝志≫
「僕が、貴女の体を
求めずに施設から娘
さんを引き取る為に
金銭面も含めてやる
助けは逆に負い目と
なり苦しめるって事
なんでしようか？」




恵子≫
『はい！娘を引き取
ったら別れるのが分
かっていながら…
罪悪感だけが残りま
す。
哀れまれるより見合
った性関係がある方
が心は傷みません』




孝志≫
「そうでしようか？
じや～僕からもお願
いがあります。
お互いが文通をきっ
かけに出逢ったのは
必然的な事であると
信じています。どう
か心を開いて僕の知
らない恵子さんの事
を教えて下さい。

全てを受け入れて守
ると誓います。」




恵子≫
『わかりました…
こんな汚れた女に！
初恋だなんて寝惚け
た事を言ってる(笑)
ピエロさんに教えま
す！その結果去って
も構いませんので』




それから恵子は開き
直ったように淡々と
話しました…

不倫で出来た子供を
反対を押し切り出産
して別れた事。
生活の為に夜仕事を
して客から勧められ
育児と仕事からくる
ストレスで、手を出
してしまった○物！
その結果なってしま
った○物依存症…

２度目の逮捕で実刑
を受けて先週まで服
役してた事実。





恵子≫
『これが本当の私よ
！わかりましたか？
貴男が先ほど本音は
裸にして素肌を触っ
て欲望を満たしたい
って言いましたよね
！
○欲しさに何人もの
男からそうされてき
ました！
こんな私に初恋だな
んて、迷惑です！
さあ全部脱ぎました
！
どうしますかピエロ
さん？帰りますか？
セッ○○しますか』








そう言い終わると‥
恵子は数日間一睡も
寝てない過度の心労
から倒れて意識を無
くしてしまいました
！



■第４章終わり■

弱き者よ、汝の名は
女
【シェークスピア】


♪たとえば僕が
まちがっていても
正直だった悲しさが
あるから
　‥‥流れて行く

静けさにまさる強さ
は無くて
言葉の中では何を待
てばいい
　‥‥流れて行く

たしかな事など何も
無く
ただひたすらに君が
好き
夢はまぶしく木もれ
陽透かす
少女の黒髪もどかし
く
君の欲しいものは何
ですか

君の欲しいものは何
ですか‥♪

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作【クレア】
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆