道化師(第5章)
30代半ば  宮崎県
2018/08/08 18:22
道化師(第5章)
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☆ : :*: '★, :*:
'☆ :【第5章】全6章


恵子≫
『これが本当の私な
んです!
わかりましたか?
貴男が先ほど本音は
私を裸にして欲望を
満たしたいって言い
ましたよね?
○欲しさに何人もの
男からそうされてき
ました!
こんな私に初恋だな
んて、迷惑です!
さあ全部脱ぎました

どうしますかピエロ
さん?帰りますか?
セッ○○しますか』




そう言い終わると‥
恵子は数日間一睡も
寝てない過度の心労
から倒れて意識を無
くしてしまいました

孝志は慌てて恵子を
抱き起こして何度も
声を掛けます。


微かに意識を戻した
恵子は小声で言いま
した

『何日も寝てないか
ら少しのあいだ寝か
せて下さい‥』

そしてまたぐったり
としました!




孝志は焦ります‥
全裸になってる恵子
をそっと抱えてベッ
ドに運び、すぐさま
露わになった裸体を
隠すように布団を掛
けました。

息をしてるのを時々
確認しては心配そう
に、愛おしく寝顔を
観ます。

見守りながら数時間
が経ち
孝志は3ヶ月前を思
い出していました。



寂しい暮らしの中で
恵子と交わした手紙
は、楽しくてワクワ
クして返事が来るの
が待ち遠しく今まで
の人生の中で、一番
楽しかった頃を‥



いつしか孝志も睡魔
が襲い、ベッドの傍
らで眠りに就きまし
た。







眠りの中で、孝志は
異変に気付きます!
でもそれを理解する
のに時間は、かかり
ませんでした!
背中に当たる感触は
紛れもない!弾力の
ある柔らかい恵子の
乳房でした。


孝志の頭を思考が
駆け巡ります‥
恵子が眠りの中で
無意識にくっ付い
たのか?
  それとも…


段々と乳房から伝わ
る恵子の鼓動が激し
く変化したのが伝わ
り!
ついに体全体を密着
させてきて!
孝志の耳元で甘い声
で囁きました!




恵子》
『孝志さん長い間!
寂しくしてました。
気まぐれでも良いの
で、私を抱いてもら
えませんか…不安で
不安で押し潰されそ
うで!怖いです…』




しかし孝志は恵子を
振り払いベッドから
立ち上がって!
テーブルに、あった
コップに水を注ぎ言
いました!



孝志≫
「恵子さん、僕の渇
ききった寂しい心に
このコップ一杯の水
では到底足りなく!
今、呑んでしまえば
また渇きを癒やすの
に貴女が欲しくなり
ます!
僕には別れが待って
いて‥二度と乾いた
心を潤す事は出来ず
に苦しむでしよう…
恵子さんも今は寂し
いでしようが、気紛
れで大切な体をあず
けるのは良くありま
せん!僕も恵子さん
以上に辛いんです」




恵子≫
『そうですね、ごめ
んなさい!一緒に寝
るだけでいいから少
しだけ、寄り添って
いいですか?
貴男と出会えた事は
私の人生の中で素晴
らし事だと思ってい
ます。
孝志さんみたいな人
と…もっと早く出逢
えていたなら』



それから2人は横に
なり
どちらからともなく
手を握り、恵子が心
の内を語り始めまし
た。




恵子≫
『私は男性と間違っ
た付き合い方をして
きました。
愛のないセッ○○を
して
先の見えない恋愛を
しました
初めて本気になれた
男性には家庭があり
出産を反対されて!
別れてでも産んだの
に、その娘とも離れ
離れになり…
刑務所の中で自分の
心の弱さを恨み、そ
して娘を想う愛情と
絆に気づかされまし
た。
○物依存から立ち直
る意志は十分にあり
ます。
でも心の安定が崩れ
ると、怖いです‥
こんな私を体目的じ
ゃなくて深く想って
くれる孝志さんは!
時代遅れのピエロに
見えて滑稽でした。
でも今は確かな安心
に変わりました』



孝志≫
「ありがとう(汗)
でも恵子さんが思っ
てるほど僕は偉くな
いんです!
新型自動車の開発な
んて真っ赤な嘘です

実は派遣社員で自動
車製造ライン作業を
しています…
でも正社員の内定を
昨日貰いました。
蓄えなら、ある程度
あります。
例えが変ですが恵子
さんと同罪です‥」



恵子≫
『アハハそうなんだ
同罪ですね(笑)』



孝志≫
「初めて笑いました
ね★
恵子さんには笑顔の
方が似合ってます」



恵子≫
『なんか妙に安心し
ました。正社員おめ
でとうございます☆
私も働いて負担は少
なくしますね」



孝志≫
「恵子さんは仕事は
せずに僕に食事を作
って下さい。
娘さんを施設から引
き取るのに専業主婦
の方が有利だと思い
ます。
それと社宅に住めた
ら、なおさら審査の
ポイントが高いかも
知れませんね(^O^)
定められた期間です
が!その素敵な笑顔
は僕だけに魅せて下
さい。疑似でも一回
は結婚生活を体験し
てみたいです(笑)」



恵子≫
『ありがとう。なん
か久しぶりに満ち足
りた感覚です☆

孝志さんが、さっき
コップ一杯の水に例
えましたよね?
知り合ったのが本当
に必然であるのなら
ば、あとを心配する
より今!貴男自身の
手で可能性を呼び込
んでみてはどうです
か?

未来はけして決まっ
てるものではなくコ
ップの水が無くなれ
ば、2人でまた一緒
に注げば良いと思い
ます。

孝志さんもっと私に
勇気と安心と確かさ
を示して道標となっ
てくださいませんか

私の心と体が、迷い
揺れ動かないぐらい

ハッキリと強く!』




■5章終わり■

愛情には一つの法則
しかない。それは愛
する人を幸福にする
ことだ。
 【スタンダール】

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☆ : :*: '★, :*:
'☆

作【クレア】
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コメント

30代半ば  宮崎県

2018/08/08 20:20

6.  >>5 FUKU 改め ホニャララ 改め 熱すぎる“夏”[芽][ハートたち(複数ハート)]さん
ありがとうございます(^.^)

七転び八起きですわ(笑)
プロフィール見てね♪

2018/08/08 20:15

5. 

起承転結

転んで怪我をしないように(^_-)

プロフィール見てね(^w^)

30代半ば  宮崎県

2018/08/08 20:01

4.  >>3 好位置さん
ありがとうございます(^.^)

道標ですね(笑)

ひろ[退]
50代前半  東京都

2018/08/08 19:57

3. こんな出会いに憧れてしまいますよ!
最終章、めちゃくちゃ気になります!(*^^*)

30代半ば  宮崎県

2018/08/08 19:48

2.  >>1 セーノコーノさん
コメントありがとうございます(^.^)
次が最終章です。完走出来そうです♪

60代半ば  東京都

2018/08/08 19:22

1. 沈澱の後の上澄みは微妙で味わい深いです。澄んだままはムリでも。 

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