ミステリー短編小説
【絵の中の女】後編



女》
『わかります！でも
私からも、お願いが
あります！
セックスる時は…
ここじゃなく絵の中
に一緒に、行きませ
んか？
私がいた世界も知っ
て欲しいから…』




女は夜明けがくる前
にと！急ぎます！



男》
「それが、望みなら
僕は構わないです。
すべてを君に委ねま
す。
では、僕を観ながら
先ほど言ったように
お願いします」



女は、リクエストさ
れた男の願望のまま
にクビれた曲線美を
魅せながら恥じらう
ように、秘部を触り
体を震わせて、男を
見つめて欲望を駆り
立てます。

そして目を潤ませな
がら、ゆっくりと脱
いでいきます。



男》
「これは、なんと美
しく神秘的で官能的
なんでしようか！
そして、溺れそうに
なるぐらいの甘い吐
息と、その声も極楽
浄土に住む鳥の如く
まさしく迦陵頻伽の
ようです」



女》
『貴男が買ってくれ
た★ランジェリーも
脱ぎました！
欲望のままに、おま
かせします。

じや絵の中へ一緒に
行きましょうか』



男》
「はい‥その前に御
礼を言わせ下さい。
僕が念じ続けて貴女
は画霊となり絵から
出てきてもらえて♪
そして欲望まで叶え
てくれて本当にあり
がとう御座います」





男は、これから自分
に起こる定めを悟っ
てるかのように‥‥
自ら女に連れられて
絵の中へと、はいっ
て行くのでした…




女》
『どうですか？
私が、居た絵の中の
部屋ですよ。
ここから貴男の部屋
がよく見えるでしよ
う！

提案があります(^^)
私が、貴男がいた居
間のソファーに座り
ますから此処から眺
めて観ませんか？

今までとは逆です』



男》
「わかりました！
今までと真逆になる
んですね‥
実は僕からもお願い
しようと思ってたん
ですよ(笑)大変興味
深い事ですからね！

そうだ！
ついでにウイスキー
を持ってきて貰らえ
ますか？

呑みながら此処から
観ないと愉しみが減
ります(笑)」









女は、夜明けまでに
間に合い男を絵の中
へ誘い込む事が出来
て、嬉しいはずが‥
何故か哀しげな表情
を浮かべます！



ウイスキーを取って
きますと・言い残し
絵から出て男が毎晩
座ってたソファーに
悔やむようにゆっく
りと座りました。





女》
『どうですか？
絵の中にいる気分は
…？
話す事は出来ないけ
ど、こちらの声は聴
こえるでしよう？
落ち着いて聞いてく
ださいね～

私これでやっと自由
になれました。
貴男にお礼を言いま
す。
毎晩、絵である私が
魂を持ち絵の中から
出れるように、強く
願い念じてくれたお
かげです。
本当に貴男には感謝
をしています。

抱かれたいと本気で
思いましたよ★
今でもそう思ってま
す』









その時でした！！



男》
「ありがとう♪
感謝するのは僕の
方です♪」


女》
『なんで話せるんで
すか？私は話せなか
ったのに！！』




男》
「だから、僕が毎晩
願い念じたからです
よ♪絵の中の君が魂
を持ち絵から出てき
て、愛し合うとね★

そして、もし出てこ
れたら、君が今いる
居間も絵の中の一部
になるようにと‥‥♪

ウイスキーを持って
きてくれないなら僕
が取りに行きます。
そっちとこっちを行
ったり来たりして～
２人でゆっくり飲み
ながら～のんびりと
永遠に仲良く愛し合
いましよう♪


時間は困る程に有る
と思います‥☆★」

















""""""""""""""""""

『貴男、この絵画を
見てよ～カップルが
裸でソファーに座っ
て、仲良くウイスキ
ーを飲んでいるわ♪
恋人同士かしら

下着ぐらいは穿かし
たい気分だわ(笑)』


「ほお～骨董市の割
には素敵な絵だな☆
結婚記念日も近いし
居間にでも飾るか」


『あなた！今、絵の
中の２人が微笑んだ
ように見えたけど！
買って欲しいのかし
ら？』


「気のせいだよ(笑)
そうだ♪絵に画かれ
てるソファーと、そ
っくりなのを買って
一緒に居間に置こう
か」



『いい考えだわ★』



■完■

最後まで読んでくだ
さった方々に感謝を
致します。
ありがとうございま
した(*^▽^)/★*☆♪


(作)クレア